2026年9月11日金曜日

「勉強しなさい」では動かない。ー中学生が自分から始める声掛け

 

TRY PLUS MOROGUCHI|PARENTING & STUDY

「勉強しなさい」では動かない。
ー中学生が自分から始める声掛け

必要なのは、やる気を待つことではなく“始めやすい言葉と仕組み”です。

中学生の保護者のための学習サポートコラム

「勉強しなさい」と言っても勉強しない中学生に、保護者はどう声をかければよいのでしょうか。大阪市鶴見区の個別指導塾トライプラス諸口校の教室長が、中学生への声かけと家庭学習の仕組み作りを解説します。

「あとでやる」の繰り返しに疲れていませんか

保護者:「そろそろ勉強しなさい」
子ども:「あとでやる」
保護者:「あとでって、いつ?」
子ども:「分かってるって」
保護者:「毎日同じことを言わせないで」

こうしたやり取りは、多くの家庭で日常的に起きています。保護者が声をかけるのは、宿題やテストのことが心配だからです。一方で中学生本人も、「勉強しなければならない」と分かっていることは少なくありません。

それでも動けないのは、単純な勉強のやる気不足だけが理由とは限りません。次のような事情が重なっている場合があります。

  • 何から始めればよいか決まっていない
  • 課題が多く、手を付ける順番が分からない
  • 疲れていて、始めるまでの負担が大きい
  • 「勉強」という言葉が広すぎる
  • 声をかけられるたびに、管理されていると感じる
  • 分からない問題が多く、自信を失っている

中学生が動きやすい声かけは、“勉強するかどうか”を迫る言葉ではなく、“いつ・何から・どこまで始めるか”を決める言葉です。

「勉強しなさい」
「何から始める?」
「何時から始める?」
「最初の10分で何をする?」
実際に始める

声かけの目的は、言葉で子どもを動かすことではありません。最初の行動を具体的にすることです。

なぜ「勉強しなさい」では動きにくいのか

「勉強」の範囲が広すぎる

数学、英語、宿題、暗記、テスト勉強など、何から始めるか判断できません。

始める時刻が決まっていない

「あとでやる」という言葉のまま、時間だけが過ぎていきます。

課題が難しすぎる

分からない問題が多いと、始めても進まないことが予想され、手が止まりやすくなります。

会話が注意と反発の繰り返しになっている

内容よりも、「言われたこと」への反応が先に出てしまう場合があります。

「勉強しなさい」という言葉そのものが絶対に悪いわけではありません。ただ、具体的な行動が含まれていないため、開始につながりにくいのです。

中学生が始めやすくなる5つの声かけ

ここからは、中学生への声かけを具体的に見直すための言い換え例を紹介します。

01

「勉強しなさい」から「何から始める?」へ

避けたい言い方

「いつまで遊んでいるの。勉強しなさい」

「勉強」という言葉が広すぎて、何から手をつけるか判断できず、動けなくなってしまいます。

言い換え例

「今日は何を終わらせる予定?」/「最初にするなら、宿題とテスト勉強のどっち?」/「一番短く終わりそうなものはどれ?」/「まず1つ選ぶなら何にする?」

子どもが決められない場合は、保護者が2つの選択肢まで絞ってかまいません。「何でも好きに決めてよい」と丸投げするのではなく、始める課題を具体化することが目的です。

02

「今すぐやりなさい」から「何時から始める?」へ

避けたい言い方

「今すぐゲームをやめて勉強しなさい」

「今すぐ」は具体的な時刻ではないため、いつまでも先延ばしにできてしまいます。

言い換え例

「19時30分と20時、どちらから始める?」/「夕食前に15分する?それとも夕食後に30分する?」/「休憩が終わったら、何時から始める?」/「始める時刻を自分で決めて教えて」

選択肢は増やしすぎず、現実的な範囲で2択にするのがコツです。決めた時刻になっても始めない場合は、感情的に責めるのではなく、事前に決めた約束を短く確認しましょう。

03

「全部終わらせなさい」から「最初の10分」に変える

避けたい言い方

「宿題もワークも、今日中に全部終わらせなさい」

終わりが見えない課題量を提示されると、始める前から気持ちが重くなってしまいます。

言い換え例

「最初の10分で、何をする?」/「数学を2問だけ始めてみる?」/「英単語を10個確認したら、一度休憩しよう」/「まずワークを開いて、今日するページを決めよう」

10分や2問は絶対的な数字ではなく、始める負担を小さくするための一例です。始めた後に続けられそうなら続け、難しければ予定を小さく修正しましょう。

04

「ちゃんとやったの?」から「どこまでできた?」へ

避けたい言い方

「本当にちゃんと勉強したの?」

「ちゃんと」という言葉は基準があいまいで、確認のつもりが問い詰めのように伝わることがあります。

言い換え例

「今日はどこまで進んだ?」/「できるようになった問題はどれ?」/「まだ分からない問題はある?」/「明日に残したものは何?」/「先生に質問したいところはある?」

勉強時間だけでなく、進んだ内容・理解できた内容・残った課題を確認することが大切です。できていない場合も、言い訳を追及するだけで終わらせず、翌日の具体的な修正につなげましょう。

05

「自分で考えなさい」から「どんな助けが必要?」へ

避けたい言い方

「中学生なんだから、全部自分で考えなさい」

突き放すような言葉は、困っていることを言い出しにくくさせてしまう場合があります。

言い換え例

「予定を一緒に整理する?」/「問題の意味と解き方、どちらで困っている?」/「先生に質問する問題を一緒に選ぶ?」/「静かな場所を作るのと、時間を測るのと、どちらが必要?」/「自分でできるところと、手伝ってほしいところを分けよう」

自立とは、最初からすべて一人でこなすことではありません。必要な助けを言葉にし、少しずつ自分で進められる範囲を広げていくことです。

避けたい声かけと動きやすい声かけの比較

避けたい言い方 動きやすい声かけ
「勉強しなさい」 「今日は何から始める?」
「今すぐやりなさい」 「19時30分と20時、どちらから始める?」
「全部終わらせなさい」 「最初の10分で何をする?」
「ちゃんとやったの?」 「今日はどこまで進んだ?」
「もっと頑張りなさい」 「次に変えることを1つ決めよう」
「自分で考えなさい」 「どんな助けが必要?」
「スマホばかり見て」 「勉強中のスマホはどこに置く?」

言い換えの目的は、子どもの機嫌を取ることではありません。行動を具体的にすることです。

声かけだけでは変わらない――必要なのは「始める仕組み」

親の声かけを工夫しても、それだけで勉強習慣が定着するとは限りません。声かけと合わせて、始めやすい仕組みを用意することが重要です。

時刻を固定する

「夕食後」「20時から」など、勉強を始める基準を決めます。

場所を決める

リビング、自室、自習室など、勉強する場所を固定します。

最初の課題を決める

英単語、漢字、計算など、迷わず始められる課題を用意します。

終了条件を決める

「1時間座る」だけでなく、「ワーク2ページ」「間違い3問の解き直し」など、終える内容を決めます。

決まった時刻
決まった場所
小さな最初の課題
始めやすい状態

家庭で使える「10分スタート法」

1.始める時刻を決める
2.スマートフォンやゲームを置く場所を決める
3.最初にする課題を1つ選ぶ
4.10分だけタイマーを設定する
5.終了後に、続けるか短い休憩を取るか決める
6.終わった内容と残った内容を確認する

10分は、すべての家庭に共通する絶対的な時間ではなく、始めるための一例です。長時間続けることよりも、決めた時刻に始める経験を積み重ねることを重視しましょう。

「本人に任せる」と「放置する」は違う

子どもの自主性を尊重することと、何も声をかけないことは同じではありません。任せる部分と確認する部分を分けて考えることが大切です。

本人に任せる部分

  • 取り組む教科の順番
  • 始める時刻の選択
  • 休憩の取り方
  • 先生に質問したい内容
  • 自分で立てた目標

家庭で確認する部分

  • 学校の提出期限
  • 必要な宿題が終わっているか
  • 睡眠を極端に削っていないか
  • スマートフォンなどの家庭内ルール
  • 学習計画が現実的か
  • 困っている状態を放置していないか

保護者がすべてを管理する状態から、少しずつ本人が決める範囲を広げていきましょう。約束を守れなかった場合も、その場の感情で罰を増やすのではなく、事前に決めたルールと翌日の修正方法を確認することが大切です。

声をかけない方がよいタイミング

次のような場面では、すぐに勉強の話を始めず、少し時間を置くほうがうまくいきやすくなります。

  • 学校や部活動から帰宅した直後
  • 親子のどちらかが強く怒っているとき
  • 子どもが別の課題へ集中しているとき
  • 就寝直前
  • テスト結果を見た直後で、気持ちが高ぶっているとき

ただし、タイミングを待ち続けて話を先延ばしにしないことも大切です。「夕食後に10分だけ、明日の予定を確認しよう」のように、話す時刻を具体的に決めておくとよいでしょう。

それでも動かないときに確認すること

□ 何をすればよいか本人が理解しているか
□ 課題の量が多すぎないか
□ 内容が難しすぎないか
□ 分からない問題を質問できているか
□ 始める時刻と場所が決まっているか
□ 睡眠不足や疲れが続いていないか
□ スマートフォンなどのルールが曖昧ではないか
□ 親子で決めた予定が現実的か
□ 学校や塾の予定を把握できているか
□ 声かけだけで解決しようとしていないか

動かない状態が長く続く場合は、叱る回数を増やす前に、学校や塾と現在の理解度・課題量・学習方法を共有することをおすすめします。生活や学習への支障が大きいと感じる場合は、家庭だけで抱え込まず、適切な相談先を検討することも選択肢のひとつです。

今夜から使える声かけテンプレート

「今日の宿題とテスト勉強、どちらから始める?」
「19時30分と20時なら、どちらが始めやすい?」
「最初の10分で終えるものを1つ決めよう」
「分からない問題には印を付けて、明日先生に聞こう」
「終わったら、できたことと明日に残すことを確認しよう」

声をかける回数を増やすより、“いつ・何を・どこまで”を一度決めることが大切です。

まとめ

保護者が「勉強しなさい」と言うのは、子どもの将来を心配しているからです。そして中学生本人も、勉強しなければならないと分かっている場合が少なくありません。

動けないときは、やる気だけでなく、課題の量・時間・難易度を確認してみましょう。「勉強」という曖昧な指示を、具体的な最初の行動へ変え、いつ始めるか、何から始めるかを選べる形にすることが第一歩です。

声かけだけでなく、時刻・場所・最初の課題を固定すること。本人任せと放置を混同せず、家庭で確認する線を決めること。そして一度に自立を求めるのではなく、本人が決める範囲を少しずつ広げていくこと。

保護者も中学生も、どちらも責める必要はありません。明日からではなく、今日から一つだけ、言葉を変えてみませんか。

“勉強しなさい”を繰り返す前に、始められる仕組みを作りませんか?

トライプラス諸口校(大阪市鶴見区)は、1対2の担任制個別指導塾です。60分の個別指導に加え、その日に学んだ内容の定着を確認する40分の演習を行い、演習の小テストで80点に届かない場合は説明と再確認をしています。教室長が生徒ごとの進度や課題を管理し、理解度や学校の予定に合わせて、取り組む内容を具体的に決めていきます。茨田中・茨田北中・横堤中など、学校別の定期テスト対策にも対応しており、自習室は開校中無料で利用できます。

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2026年9月10日木曜日

子どもの点数が下がったとき、保護者が言わない方がいい5つの言葉

 

TRY PLUS MOROGUCHI|PARENTING & STUDY

子どもの点数が下がったとき、

保護者が言わない方がいい5つの言葉

最初のひと言が、次のテストへ向かう気持ちを左右します。

中高生の保護者のための学習サポートコラム

テストの点数が下がったとき、つい出てしまう言葉があります。大阪市鶴見区の個別指導塾トライプラス諸口校の教室長が、子どもの成績が下がった原因の確認方法と、次の行動につながる声かけを紹介します。

「今回のテスト、こんな点数だったの」。子どもが差し出した答案を見て、予想より低い点数に驚いた経験がある保護者は少なくないでしょう。このままで受験は大丈夫なのか、勉強していたはずなのになぜ下がったのか、塾や家庭学習のやり方が合っていないのではないか、本人に危機感がないのではないか。こうした不安が一気に押し寄せてきます。

その不安から、つい強い言葉が口をついて出てしまうことは、決して珍しいことではありません。同時に、子ども自身も点数が下がったことにショックを受けている場合が多くあります。テストが返ってきた直後に必要なのは、責任を追及することではなく、「何が原因だったのか」「次に何を変えるのか」を、親子で一緒に整理することです。

点数が下がったときに必要なのは、反省させるための強い言葉ではなく、原因と次の行動を引き出す会話です。

やさしい言葉をかけるだけで終わり、成績が下がった原因を確認しないままにしてよいという意味ではありません。声かけを変えることと、話し合いをしないことは別のことです。

結果を受け止める
本人の話を聞く
間違いの原因を分ける
次に変える行動を1つ決める
実行できたか確認する

保護者が言わない方がいい5つの言葉

成績が下がったときの声かけを考える前に、多くの保護者が思わず口にしてしまう言葉と、その代わりに使える言い換えを見ていきましょう。

01

「どうしてこんな点数なの?」

避けたい言葉:「どうしてこんな点数なの?」

理由を知りたいという保護者の気持ちから出る、自然な言葉です。しかし返却直後に強い口調で聞かれると、子どもは「怒られている」「責められている」と感じ、言い訳や沈黙につながりやすくなります。

代わりの声かけ:「今回、自分ではどこが難しかったと思う?」/「予想していた点数と比べて、どうだった?」/「どの問題で一番困った?」

確認したい行動:答案を見ながら、知識不足・理解不足・ミス・時間不足のどれに当てはまるかを一緒に確認します。

02

「ちゃんと勉強していなかったんでしょう」

避けたい言葉:「ちゃんと勉強していなかったんでしょう」

机に向かっていた時間があっても、それが点数につながっていないことがあります。教科書を眺めるだけだった、答えを写してワークを終わらせた、間違えた問題を解き直していなかった、暗記したつもりで確認テストをしていなかった、といったケースです。努力の有無を決めつける前に、勉強の中身を確認する必要があります。

代わりの声かけ:「テスト前は、どんな勉強をしていた?」/「一番時間を使った教科はどれ?」/「答えを見ずに解く練習はできた?」

確認したい行動:「次は変えた方がよさそうな勉強はある?」と聞き、次回に活かす方法を一緒に探します。

03

「前はもっとできていたのに」

避けたい言葉:「前はもっとできていたのに」

過去の本人と比較しても、今回のつまずきの原因は分かりません。学年や学期が進むと内容が難しくなったり範囲が広がったりするほか、部活動や学校行事で学習時間そのものが変わることもあります。

代わりの声かけ:「前回と今回で、何が違ったと思う?」/「難しくなった単元はどこ?」/「勉強を始めた時期や時間に違いはあった?」

確認したい行動:「前回うまくいった方法で、今回も使えそうなものはある?」と聞き、過去を責める材料ではなく、うまくいった方法を見つける材料として使います。

04

「このままだと志望校に行けないよ」

避けたい言葉:「このままだと志望校に行けないよ」

受験への危機感を持ってほしいという気持ちから出やすい言葉です。しかし今の点数だけで将来を断定されると、不安ばかりが大きくなり、何から始めればよいか分からなくなることがあります。入試制度や内申点の扱いは地域や年度、学校によって異なるため、確認しないまま合否を断定しないことも大切です。

代わりの声かけ:「志望校に近づくために、次は何点を目標にする?」/「まず伸ばしやすい教科はどれだと思う?」/「今月中にできるようにする単元を1つ決めよう」

確認したい行動:「必要な点数や勉強方法を先生に確認してみよう」と声をかけ、不安を今日からできる小さな行動に分けます。

05

「塾に通っているのに、なぜ上がらないの?」

避けたい言葉:「塾に通っているのに、なぜ上がらないの?」

授業料を払い、送迎や予定調整もしている保護者が結果を求めるのは自然なことです。ただしこの言葉だけでは、子どもが「塾へ行っているのに結果を出せない自分が悪い」と受け取り、授業で分からないことを言いにくくなる場合があります。塾に通うことと、授業内容を自力で使えるようになることは、同じではありません。

代わりの声かけ:「塾の授業で分からないままのところはある?」/「家でもう一度解くときに困る問題はある?」/「次の目標を先生と一緒に確認しようか」

確認したい行動:授業中の理解度、宿題を自力で解けているか、間違いの解き直し、家庭学習への接続、現在の内容が本人の課題に合っているかを、家庭と塾で共有します。

言わない方がいい言葉と言い換えの比較表

成績が下がったときの声かけを変える目的は、子どもの機嫌を取ることではありません。原因と次の行動を、より具体的にすることです。

避けたい言葉言い換え
どうしてこんな点数なの?どの問題が一番難しかった?
勉強していなかったんでしょうどんな勉強をしていた?
前はもっとできていたのに前回と今回で何が違った?
このままだと志望校に行けない次に変える行動を1つ決めよう
塾に行っているのになぜ?授業後、一人でも解けている?
もっと勉強しなさいどの教科を、いつ、何から始める?

テストが返ってきた日の会話3ステップ

STEP1 最初に本人の受け止めを聞く

「自分では今回の結果をどう思う?」「予想と比べてどうだった?」「うまくできた教科はあった?」。点数が下がった教科だけでなく、できた部分もあわせて確認します。

STEP2 答案を見て原因を分ける

間違いを、知識不足(公式・単語・用語を覚えていなかった)、理解不足(解き方や考え方が分からなかった)、判断不足(使う公式や文法を選べなかった)、作業ミス(計算・符号・つづり・読み違い)、時間不足(解く順番や時間配分の問題)の5種類に分けます。「ケアレスミス」でまとめず、何が起きたかを具体的にすることが大切です。

STEP3 次の行動を1つだけ決める

数学の間違えた問題を3問解き直す、毎日英単語を10個確認する、学校ワークを授業に合わせて進める、分からない問題に印を付ける、テスト2週間前までにワーク1周目を進める、塾の先生へ質問する問題を整理する、などが例です。一度に多くの約束を作ると続きにくいため、まず1つに絞りましょう。

会話するタイミングも大切

テストを見た瞬間に、すべてを話し合わなくてもかまいません。保護者や子どもの感情が高ぶっているときは、「結果は確認したよ。今日か明日、落ち着いてから一緒に答案を見よう」と伝え、話す時間を決める方法もあります。ただし先延ばしにしすぎて、振り返り自体をなくしてしまわないようにしましょう。

会話の時間は長くしすぎず、今回の原因、できていたこと、次に変えること、必要なサポートの4点に絞ると、テスト後の振り返りがしやすくなります。

保護者が確認したい「点数以外の情報」

成績が下がった原因を探るとき、点数だけを見ても次の改善策は決めにくいものです。次の情報もあわせて確認してみましょう。

学習を始めた時期

テストの何日前から、本格的に準備を始めたか。

学校ワークの状況

いつ1周目が終わり、間違いを解き直せたか。

自力で解いたか

教科書・ノート・答えを見ずに確認したか。

苦手単元

どの単元から理解が不安定になっているか。

質問の状況

分からない問題を学校や塾で質問できたか。

生活面

睡眠、部活動、学校行事などで学習時間が変化していなかったか。

保護者のための声かけチェックリスト

□ 点数を見た直後に責める言葉を使わなかった

□ 最初に本人の受け止めを聞いた

□ 点数だけでなく答案を確認した

□ できていた部分も確認した

□ 間違いの原因を具体的に分けた

□ 努力不足と決めつけなかった

□ 過去や他の子と比較しなかった

□ 将来の不安だけを伝えなかった

□ 次に変える行動を1つ決めた

□ 必要に応じて学校や塾へ相談する内容を整理した

完璧な声かけをする必要はありません。強く言いすぎたと感じたときは、落ち着いてから話し直すこともできます。

もし強く言ってしまったら

感情的に強く言いすぎてしまうことは、誰にでも起こり得ます。そんなときは、次のように短く言い直すことができます。

「さっきは点数を見て焦って、強く言いすぎた。責めたいのではなく、次にどうすればよいか一緒に考えたい。」

謝ることで保護者の立場が弱くなるわけではありません。むしろ、会話の目的を「反省させること」から「次の行動を決めること」へ戻すことができます。その後は説教を続けず、答案を見ながら一つの原因と一つの行動を確認していきましょう。

まとめ

子どものテストの点数が下がったとき、保護者が不安になるのは自然なことです。子ども本人も、結果にショックを受けている場合があります。強い言葉で危機感を与えるだけでは、成績が下がった原因も改善方法も見えにくいままです。

まずは本人の受け止めを聞き、答案から原因を確認すること。点数だけでなく、準備を始めた時期、学校ワークの進み具合、解き直しの有無、質問できていたかどうかも見ていくこと。そのうえで、次のテストへ向けて変える行動を1つ決めることが、テスト後の振り返りでは大切です。言いすぎてしまった場合も、落ち着いてから話し直すことができます。大切なのは、反省させることよりも、次の行動につなげることです。

点数だけでなく、"次に変えること"を一緒に見つけませんか?

トライプラス諸口校は、大阪市鶴見区(茨田中・茨田北中・横堤中など)の定期テスト対策に対応する個別指導塾です。1対2の担任制で、60分の個別指導と40分の演習を行い、演習の小テストが80点に届かない場合は説明と再確認を行います。教室長が生徒ごとの進度と課題を管理し、テスト結果から知識不足・理解不足・ミスなどの原因を整理したうえで、必要があれば現在の単元より前まで戻って学習します。自習室は開校中いつでも無料で利用できます。

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2026年9月9日水曜日

成績の伸びる子は「わからない問題」をこう扱っている

 

TRY PLUS MOROGUCHI|STUDY COLUMN

成績の伸びる子は「わからない問題」をこう扱っている

差がつくのは、正解した問題の数より“間違えた後の行動”です。

中高生・保護者のための学習改善コラム

分からない問題の対処法に悩む中学生・高校生と保護者へ向けて、成績が伸びる子の間違い直しの方法と質問の仕方を、トライプラス諸口校の教室長が具体的に解説します。

分からない問題の扱い方で、学習効果は大きく変わる

分からない問題を空欄のままにする。すぐに答えを見て赤ペンで写す。一つの問題に長時間悩み続ける。解説を読んで「分かった」と思い、そのまま次へ進む。質問したいけれど、何を聞けばよいか分からない。

こうした行動は、どれも珍しいものではありません。問題集をたくさん進めていても、分からない問題をどう扱うかによって、身につく力には大きな差が生まれます。

成績が伸びる子は、最初からすべて解ける子ではありません。分からない問題に出会ったとき、「自分はどこまで分かり、どこから分からないのか」を整理し、解ける状態へ変えていく子です。

分からない問題は、失敗ではなく“次にできるようにする場所”です。

成績が伸びる子は、分からない問題を放置しません。同時に、必要以上に時間を使い続けることもしません。次のような流れで、分からない状態を解ける状態へ変えています。

自力で考える
分からない場所に印を付ける
原因を整理する
解説・質問で理解する
答えを閉じて解き直す
数日後に再確認する

大切なのは「質問して終わり」ではなく、質問した後に自力で解けるかまで確認することです。

伸びにくい2つの極端な扱い方

すぐに答えを見る

  • 問題文を十分に読まず答えを確認する
  • 解説をそのままノートへ写す
  • なぜその解き方になるか確認しない
  • ノートは埋まるが自力では解けない

答えを見ること自体が悪いのではなく、考えた跡を残さず写して終わることが問題です。

いつまでも一人で悩み続ける

  • 同じところで長時間止まる
  • 必要な知識がないまま考え続ける
  • 他の問題へ進めなくなる
  • 分からないことへの苦手意識が強くなる

粘って考えることは大切ですが、基礎知識や解法を知らない問題は、適切な段階で解説や先生の助けを使う必要があります。

「すぐ見る」と「長く悩みすぎる」の間に、自分なりの時間や判断の目安を作ることが、間違い直しの方法を身につける第一歩になります。

成績が伸びる子の5ステップ

STEP1

まず自力で考えた跡を残す

  • 問題文の条件に線を引く
  • 分かっていることを書く
  • 使えそうな公式や文法を書く
  • 途中までても式や考え方を残す

何も書かずに答えを見るのではなく、「どこまで考えたか」を残すことで、質問や解説の理解が深まります。ただし、すべての問題に長時間を使う必要はなく、難しさや目的に応じて区切ることも大切です。

STEP2

分からない場所を具体的にする

「全部分からない」で終わらせず、次のように整理します。

  • 問題文の意味が分からない
  • 用語や公式を覚えていない
  • どの公式を使うか分からない
  • 途中までは進めたが、その先が分からない
  • 解き方は分かるが、計算が合わない
  • 答えは出たが、理由を説明できない

分からない場所が具体的になるほど、必要な復習や質問の仕方も具体的になります。

STEP3

間違いの原因を分類する

知識不足公式・英単語・漢字・用語を覚えていない → 覚え直して小テストをする
理解不足解き方や考え方を理解できていない → 解説や授業へ戻り類題を解く
判断不足どの知識や解法を使うか選べない → 異なる単元を混ぜた問題を解く
作業ミス符号・計算・写し間違い・読み違い → ミスの種類と見直す場所を決める
練習不足一度は解けたが時間を空けると再現できない → 翌日や数日後に再挑戦する
STEP4

質問・解説で「なぜ」を理解する

質問するときは、問題を見せて「分かりません」と言うだけでなく、次のように伝えると、分からない問題を質問できないという悩みが減っていきます。

  • 「ここまでは分かりましたが、この式になる理由が分かりません」
  • 「この問題で、なぜこの公式を使うのですか」
  • 「自分はこのように考えました。どこから違っていますか」
  • 「答えは出ましたが、別の問題でも使える考え方が分かりません」

良い質問とは難しい言葉を使うことではなく、自分が考えた場所と止まった場所を伝えることです。

STEP5

答えを閉じて自力で解き直す

解説を読んだ直後は、解き方が頭に残っているため「分かった」と感じやすいものです。次の順番で、解き直しのやり方を確認してみてください。

  1. 解説を読んで理解する
  2. 答えと解説を閉じる
  3. 問題を最初から自力で解く
  4. 翌日または数日後にもう一度解く
  5. 類題でも同じ考え方を使えるか確認する

完成の基準は「解説を読んで納得した」ではなく、何も見ずに解けたことです。

扱い方の比較

項目 伸びにくい扱い方 成績につながる扱い方
最初の行動すぐ答えを見るまず考えた跡を残す
分からない場所全部分からない止まった場所を特定する
答え合わせ赤ペンで写す原因を分類する
解説読んで終わる答えを閉じて解き直す
質問問題を丸投げする考えた場所と疑問点を伝える
復習その日だけ翌日や数日後にも確認する
完了の基準ノートが埋まった自力で解けるようになった

分からない問題に付ける「3つの印」

少しヒントがあれば解けた

考え方はおおむね分かっているが、一人では完成できなかった問題。

対応:翌日に答えを見ずに解き直す。

×

解説を読んでも理解が不十分

基礎知識や考え方から確認する必要がある問題。

対応:前の単元へ戻る、または先生へ質問する。

ミスを繰り返しやすい

計算・符号・つづり・読み違いなどが起こりやすい問題。

対応:ミスの内容を書き、次回の見直し場所を決める。

印を付ける目的は、できない問題を目立たせて落ち込むことではなく、復習する問題を選びやすくすることです。

教科別の「分からない」の扱い方

数学

使う公式が分からないのか、式を立てられないのか、途中計算で間違えたのか、答えの意味が分からないのか。

途中式を消さず、どの段階で止まったかを確認しましょう。

英語

単語の意味が分からないのか、文法を判断できないのか、語順が分からないのか、主語と動詞を見つけられないのか。

文を単語だけで見ず、主語・動詞・時制を確認しましょう。

国語

文章の意味が分からないのか、問いが求めていることを理解できないのか、本文中の根拠を見つけられないのか、記述のまとめ方が分からないのか。

答えだけでなく、本文中の根拠へ線を引きましょう。

理科・社会

用語を覚えていないのか、図や資料を読み取れないのか、原因と結果の関係が分からないのか、記述で説明できないのか。

用語を見るだけでなく、図表や問題形式で使えるか確認しましょう。

質問できない子が準備する「質問メモ」

【問題】教材名・ページ・問題番号

【分かるところ】自分でできた部分

【分からないところ】止まった式・言葉・考え方

【自分の考え】試した方法や書いた式

【聞きたいこと】先生に説明してほしい内容

【質問後】答えを閉じて解き直せたか

口頭でうまく質問の仕方が分からない場合でも、このメモの形にしておけば、伝えやすくなります。

保護者にできる声かけ

避けたい声かけ

  • 「どうしてこんな問題も分からないの?」
  • 「もっと考えれば分かるでしょう」
  • 「すぐ答えを見るから伸びないのよ」
  • 「先生に聞けばいいだけでしょう」
  • 「前にも教えてもらったでしょう」

代わりに使える声かけ

  • 「どこまでは分かった?」
  • 「どの部分で止まった?」
  • 「答えを見る前に試したことはある?」
  • 「先生に何を聞きたい?」
  • 「質問した後、一人でもう一度解けた?」
  • 「明日もう一度確認する問題はどれ?」

保護者が答えを教えることよりも、子どもが分からない場所を言葉にする手助けをすることが大切です。

分からない問題の扱い方チェックリスト

□ 答えを見る前に自分で考えた

□ 問題文の条件や重要語句に印を付けた

□ 途中式や考えた跡を残した

□ 分からない場所を具体的にした

□ 間違いの原因を分類した

□ 質問したい内容をメモした

□ 解説を読んだ後、答えを閉じて解き直した

□ 翌日または数日後にもう一度解いた

□ 類題でも同じ考え方を使えた

□ まだ解けない問題を放置していない

全部できなくても大丈夫です。まずは“考えた跡を残す”“答えを閉じて解き直す”の2つから始めましょう。

まとめ

成績が伸びる子も、最初からすべての問題を解けるわけではありません。差がつくのは、分からない問題を見つけた後の行動です。すぐ答えを写すことも、長時間悩み続けることも、それだけでは効果的とは限りません。

分からない場所と原因を具体的にし、質問するときは自分が考えた部分と止まった部分を伝える。解説や質問の後は、答えを閉じて自力で解き直す。翌日や数日後にも解けて、初めて力として定着へ近づいていきます。

分からない問題は、恥ずかしいことでも失敗でもありません。扱い方を少し変えるだけで、同じ問題集が今よりも力になる教材へ変わっていきます。

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2026年9月8日火曜日

中学2年生の2学期が「成績の分かれ道」になる理由

 

TRY PLUS MOROGUCHI|STUDY COLUMN

中学2年生の2学期が
「成績の分かれ道」になる理由

勉強が急に難しくなるのではなく、これまでの小さな差が表れ始めます。

中学2年生・保護者のための学習改善コラム

中学2年生の2学期に成績が下がりやすいのは、やる気の問題だけではありません。学習内容のつながり、部活動との両立、勉強方法の差が重なる時期です。原因の見つけ方と立て直し方を、教室長の視点でまとめました。

1学期まではそれなりに取れていた点数が、急に下がる。授業を聞いていても、途中から分からなくなる。学校ワークに以前より時間がかかるようになった。部活動や学校行事が忙しくなり、家庭学習の時間が減った。本人は「勉強しているつもり」なのに、結果につながらない。

こうした変化は、中学2年生の2学期によく見られます。保護者から見ると、「中学1年生のときはもう少しできていたのに」と感じることもあるでしょう。ただ、この時期に差が表れやすいのは、本人のやる気が下がったからだけではありません。学習内容、これまでの基礎、生活の忙しさ、勉強方法の違いが重なって表れやすい時期なのです。

中学2年生の2学期は、成績が決まる時期ではなく、これまでの学習方法を見直すべき時期です。

次のような点を、一度確認してみてください。

  • 1学期までの基礎が身についているか
  • 分からない問題を放置していないか
  • 提出するためではなく、理解するために宿題をしているか
  • 部活動後でも続けられる学習習慣があるか
  • テスト直前だけでなく、普段から復習しているか

この差が、2学期の定期テストの点数として表れやすくなります。「中2の2学期は難しい」と感じるのは、決して特別なことではありません。

中学2年生の2学期が「成績の分かれ道」になる5つの理由

01

学習内容が積み重ね型になる

中2の2学期は、中1や中2の1学期の内容を使って考える単元が増えていきます。数学では、学校や教科書によって進度は異なりますが、一次関数や図形、証明など、計算力だけでなく考え方や説明が求められる内容が扱われやすくなります。英語も文法や語彙が増え、一つの文の構造が長くなっていきます。以前の内容につまずきがあると、新しい授業を聞くだけでは理解しにくくなります。

02

「覚えるだけ」では解けない問題が増える

定期テストでは、用語や公式を覚えるだけでなく、どの公式を使うか判断する力、複数の知識を組み合わせる力、理由や考え方を書く力、初めて見る形の問題に応用する力が必要になっていきます。ワークの答えを覚えたり、同じ問題だけを繰り返したりする勉強法では、点数につながりにくくなるのがこの時期です。

03

1学期までの小さな苦手が大きくなる

正負の数や文字式の計算ミス、方程式の移項や分数計算の不安定さ、英単語のつづりの誤り、be動詞と一般動詞の混同、主語・動詞・時制への意識の弱さ、問題文から情報を読み取る力の不足。こうした小さな苦手を残したまま新しい内容が増えると、授業が急に難しくなったように感じられます。

04

部活動や学校行事で学習時間が不安定になる

中2は部活動で中心的な役割を任されたり、学校行事が増えたりして、帰宅後に疲れている日が多くなりやすい学年です。その結果、宿題を後回しにする、テスト前にワークがたまる、塾へ行った日だけ勉強するといった状態になりやすくなります。長時間の勉強を求めるより、忙しい日でも続けられる短時間の学習を決めることが大切です。

05

「まだ中2」という油断と受験への不安が重なる

生徒本人は「受験はまだ先」と感じる一方、保護者は高校受験や通知表が気になり始める時期です。ただし、内申点の扱いや入試制度は地域や年度によって異なるため、断定的なことは言えません。この時期に必要なのは受験勉強を一気に始めることではなく、学校の授業を理解し、定期テストの勉強方法を整え、苦手単元を中3に持ち越さず、自分で学習を始める習慣をつけることです。

中学1年生までの勉強と、2学期の勉強の違い

「中1まではこの方法で取れていた」という成功体験が、2学期から通用しにくくなる場合があります。

項目 中1まで 中2の2学期
学習内容単元ごとに理解しやすい以前の単元とのつながりが強い
問題基本問題が中心判断・応用・記述が増える
ワーク一度解けば対応しやすい間違えた問題の解き直しが必要
暗記直前の暗記でも間に合う場合普段からの積み重ねが必要
学習時間予定を立てやすい部活動や行事で変動しやすい
テスト対策範囲表が出てから始める日頃からワークと復習を進める
質問後からまとめて聞く分からない段階で早めに聞く

教科別に起こりやすいつまずき

数学

一次関数などで式・表・グラフのつながりを理解できない、図形や証明で何を書けばよいか分からない、以前の計算ミスが新しい単元でも続く、解説を見れば分かるが自力では解けない、といったつまずきが見られます。

対策:計算・基本問題・応用問題を分けて確認し、どの段階で止まっているかを特定する。

英語

単語や基本文法の抜けが文章読解に影響し、文が長くなると主語と動詞を見失いがちです。日本語訳は分かっても英作文では書けない、単元別では解けても複数文法が混ざると判断できない、という状態もよくあります。

対策:単語・基本文・並べ替え・英作文を分けて練習し、何も見ずに書けるか確認する。

国語

文章量が増えると読むのに時間がかかり、記述問題で根拠を示せないことがあります。漢字や文法の勉強は後回しになりやすい分野です。

対策:本文中の根拠へ線を引き、なぜその答えになるかを言葉にする。

理科・社会

学習範囲が広く、直前の丸暗記では間に合いにくくなります。用語は覚えていても図・表・資料問題で使えない、記述問題で理由を説明できない、という声もよく聞きます。

対策:用語を見るだけでなく問題形式で答え、図表や資料と関連づけて確認する。

成績が下がり始めたときのサイン

□ 宿題に以前より時間がかかる

□ 空欄や答えの写しが増えた

□ 「分からないところが分からない」と言う

□ 学校ワークをテスト直前にまとめて進めている

□ 授業ノートは書いているが、自力では解けない

□ 同じ計算ミスや文法ミスを繰り返している

□ 小テストの結果が安定しない

□ 部活動後は勉強を始められない

□ テスト後に解き直しをしていない

□ 点数が下がっても「次は頑張る」で終わっている

チェックが複数ある場合は、勉強時間を増やす前に、どこでつまずいているかを確認することが大切です。

※これは医学的・心理学的な診断ではなく、学習方法を見直すための目安です。

2学期から立て直す5ステップ

STEP1 前回のテストを分析する

間違いを、知識不足・理解不足・ミス・時間不足に分ける。

STEP2 苦手を1つに絞る

すべてを一度に改善せず、最も影響の大きい単元から始める。

STEP3 前の単元まで戻る

現在の単元が分からない場合は、必要な計算・文法・用語まで戻って確認する。

STEP4 答えを見ずに解き直す

解説を読んで終わらず、一人で最初から解けるか確認する。

STEP5 翌日と数日後に再確認する

その日に解けただけで完成とせず、時間を空けても解ける状態を目指す。

勉強時間を増やす前に、どこまで戻る必要があるかを見つける。

部活動と両立する平日の学習例

無理のない一例として、30~45分程度の学習を紹介します。

10分:英単語・漢字・理社用語

15分:その日の学校授業の復習

15分:学校ワークまたは塾の宿題

5分:間違えた問題と翌日の課題を確認

これはすべての生徒に当てはまる絶対的な時間ではなく、生活状況や理解度に合わせて調整する一例です。疲れている日は「英単語10個」「数学2問」のように、最低限続ける内容を決めておく方法もあります。

保護者にできる声かけ

避けたい声かけ

  • 「中2でこの点数では受験に間に合わないよ」
  • 「1年生のときはできていたでしょう」
  • 「もっと長時間勉強しなさい」
  • 「部活動ばかりしているから」
  • 「本人のやる気の問題でしょう」

代わりに使える声かけ

  • 「どの単元から分からなくなった?」
  • 「授業では分かるけれど、一人では解けない問題はある?」
  • 「次のテストまでに、まず何をできるようにする?」
  • 「先生に質問したい問題はある?」
  • 「忙しい日でも続けられそうな勉強は何?」

保護者がすべてを管理するのではなく、子どもが自分の課題を言葉にできるよう支えることが大切です。

中学2年生の2学期チェックリスト

□ 前回のテストで間違えた原因を確認した

□ 苦手な教科と単元を言える

□ 学校ワークを授業に合わせて進めている

□ 分からない問題に印を付けている

□ 答えを見た後、自力で解き直している

□ 英単語や漢字を少しずつ覚えている

□ 部活動後の勉強開始時刻を決めている

□ テスト2週間前までにワーク1周目を進めている

□ 先生へ質問する内容を整理している

□ 次の定期テストの目標点を決めている

すべてを一度に変える必要はありません。できていない項目から1つ選び、今週の行動に変えてみましょう。

まとめ

中学2年生の2学期は、以前の学習内容とのつながりが強くなり、暗記やワーク提出だけでは点数につながりにくい問題が増える時期です。部活動や学校行事との両立も難しくなりやすく、忙しさが重なりやすいタイミングでもあります。

ただし、この時期の成績だけで将来が決まるわけではありません。点数が下がったときは、努力不足と決めつけず、まずどこでつまずいたのかを確認することが大切です。中学3年生になる前に、復習・解き直し・質問の習慣を整えておけば、今からでも十分に立て直しを始められます。

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2026年9月7日月曜日

テスト2週間前では遅い?点数が上がる子の準備スケジュール

 

TRY PLUS MOROGUCHI|STUDY COLUMN

定期テストは2週間前では遅い?
点数が上がる子の準備スケジュール

差がつくのは、勉強を始める日より"その日までに何を終えているか"です。

中高生・保護者のための定期テスト対策コラム

定期テスト2週間前からの勉強で足りるかどうかは、普段の学習状況によって変わります。点数が上がる子の準備スケジュールと、今から間に合わせる立て直し方を、大阪市鶴見区の個別指導塾トライプラス諸口校が解説します。

「学校からテスト範囲表が配られたら勉強を始める」「テスト2週間前になったら学校ワークに取りかかる」「最初の1週間で提出物を終わらせ、最後の1週間で暗記や見直しをする」。一見すると、とても計画的なやり方に見えます。

ところが実際には、ワークを最後まで終わらせることだけで精一杯になり、解き直しや暗記の時間がほとんど取れないままテスト当日を迎えてしまうことがあります。一方で、同じように2週間前から本格的に勉強を始めても、しっかり得点につなげられる生徒もいます。

この違いは、2週間前の時点で「学校の授業内容を理解できているか」「学校ワークを日頃から少しずつ進めているか」「苦手な単元を把握できているか」「基礎知識がある程度定着しているか」――この4つがどれだけ整っているかにあります。

定期テスト2週間前が遅いかどうかは、それまでの学習状況によって変わります。

普段から復習と学校ワークを進めている子にとって、2週間前は「仕上げ」を始める時期です。授業内容の理解や提出物がたまっている子にとっては、2週間前は準備を一から始める時期になってしまいます。

点数を上げるには、テスト2週間前までにどれだけ土台を作れているかが重要です。大切なのは「2週間前から勉強する」ことではなく、「2週間前から仕上げる」という考え方です。

点数が上がる子の準備は、普段の授業から始まっている

定期テスト対策は、範囲表が配られた日から始まるものではありません。点数が上がる子の多くは、普段の授業そのものをテスト勉強の入り口として使っています。

学校の授業を理解する
その週のうちに復習する
学校ワークを少しずつ進める
分からない問題を質問する
2週間前から解き直しと仕上げをする

毎日長時間勉強する必要はありません。短時間でも、その週のうちに授業内容を確認しておくことが、後になって大きな差になります。

点数が上がる子の4週間スケジュール

ここからは、定期テストの勉強はいつから、どのように進めればよいのか、4週間前からテスト当日までの流れをタイムラインで紹介します。

テスト4週間前|理解と整理

  • 学校の授業で分からない部分を残さない
  • 授業で進んだ範囲のワークを少しずつ進める
  • 間違えた問題に印を付ける
  • 英単語・漢字・理社の用語を少量ずつ覚える
  • 前回のテストで失点した原因を確認する

この時期は、テスト勉強というより「日常学習の積み上げ」です。

テスト3週間前|1周目を進める

  • テスト範囲になりそうな部分を予測する
  • 学校ワークの1周目を進める
  • 苦手単元を特定する
  • 提出物の残りを確認する
  • 質問したい問題を整理する

完璧を目指さず、まず全体を一度見渡すことが目的です。

テスト2週間前|範囲確定と解き直し

  • 正式な範囲表と学習内容を照合する
  • 学校ワークの1周目を終える
  • 間違えた問題を解き直す
  • 暗記科目の確認テストを始める
  • 教科ごとの目標点と優先順位を決める

この時点で、提出物を終わらせる段階から、点数を取るための練習へ移ります。

テスト1週間前|自力で解けるか確認

  • 間違えた問題の2周目に取り組む
  • 答えやノートを見ずに解く
  • 複数単元が混ざった問題を解く
  • 時間を測って取り組む
  • 覚えにくい内容を絞り込む

基準にするのは「分かった」ではなく、「何も見ずに解けた」かどうかです。

テスト3日前|弱点だけを仕上げる

  • まだ間違える問題に集中する
  • 暗記内容を小テスト形式で確認する
  • 計算ミスや読み違いの傾向を確認する
  • 本番で解く順番と時間配分を考える

新しい問題集へ広げすぎず、失点しそうな部分を減らす時期です。

テスト前日|確認と調整

  • 間違えやすい問題を短時間で確認する
  • 公式・英単語・漢字・重要語句を最終確認する
  • 持ち物や時間割を確認する
  • 夜更かしを避ける

前日に大量の新しい内容を詰め込むのは避けましょう。

テスト当日|取れる問題を確実に取る

  • 問題全体を確認する
  • 解ける問題から進める
  • 一つの問題で止まりすぎない
  • 見直し時間を残す

「伸びにくい準備」と「点数につながる準備」

同じ2週間でも、進め方によって結果は変わります。定期テストで点数を上げる方法として、次の違いを意識してみてください。

項目 伸びにくい準備 点数につながる準備
開始時期 範囲表が出てから 普段の授業から少しずつ
学校ワーク 提出直前に1周 2週間前までに1周目を終える
間違い 答えを書いて終わる 印を付けて解き直す
暗記 前日にまとめて覚える 複数回に分けて確認する
目標 全教科を何となく頑張る 教科ごとに目標と優先順位を決める
仕上げ 提出物を終える 時間を測って自力で解く
計画 予定を立てて満足する 進み具合に合わせて修正する

教科別に準備を始めるポイント

数学

  • 学校で習った日に例題と基本問題を確認する
  • 分からない問題をため込まない
  • 2週間前までにワーク1周目を進める
  • テスト前は間違えた問題と類題を解く

英語

  • 英単語と教科書本文は普段から少しずつ覚える
  • 文法は説明を読むだけでなく、並べ替えや英作文で確認する
  • テスト前は単元が混ざった問題を解く
  • 教科書本文の内容と重要表現も確認する

国語

  • 漢字や語句は早めに分散して覚える
  • 教科書文章の内容、表現、授業ノートを確認する
  • 問題の答えだけでなく、本文中の根拠を確認する

理科・社会

  • 用語を眺めるだけでなく、問題形式で答える
  • 図・表・資料・実験内容も確認する
  • 一度覚えて終わらず、翌日や数日後に再確認する

予定が崩れにくい計画の立て方

定期テストの計画は、立てただけでは実行できません。以下の3つのルールを意識すると、予定が崩れにくくなります。

ルール1:勉強時間ではなく、終える内容を決める

「数学を1時間する」ではなく、「学校ワークの○ページから○ページまで」のように、終える内容で決めましょう。

ルール2:予備日を作る

部活動や学校行事、体調などで予定どおり進まない日もあります。週に1日は調整日を設けておきましょう。

ルール3:優先順位を3段階に分ける

最優先:提出物、苦手単元、配点の高い基本問題

優先:暗記内容、間違えた問題

余裕があれば:発展問題、新しい問題集

すべてを均等に勉強するより、伸ばしたい教科と落とせない基本問題を優先することが大切です。

もう2週間前を切っている場合の立て直しプラン

「今からでは遅い」と思う必要はありません。残りの日数でできることを整理すれば、十分に立て直せます。ここでは14日間を4段階に分けて紹介します。

1~3日目|全体確認

  • テスト範囲と提出物を確認する
  • 各教科の残りページを把握する
  • 目標点と優先教科を決める
  • 分からない問題に印を付ける

4~7日目|学校ワーク1周目

  • 基本問題と提出物を優先する
  • 答えを写すだけで終わらせない
  • 難しい問題で止まりすぎない
  • 質問する問題を整理する

8~11日目|解き直しと暗記

  • 間違えた問題を答えなしで解く
  • 英単語・漢字・理社を小テスト形式で確認する
  • 苦手単元へ学習時間を多く配分する

12~14日目|本番形式の仕上げ

  • 時間を測って問題を解く
  • 複数単元の混合問題に取り組む
  • まだ間違える問題だけを再確認する
  • 睡眠時間を削りすぎない

14日間ですべてを完璧にしようとせず、「取るべき基本問題を確実にする」ことを優先しましょう。

保護者ができるサポート

保護者の声かけひとつで、生徒の取り組み方は変わります。次のような言い方は、本人の焦りを強めてしまうことがあります。

「もう2週間前なのに何もしていないの?」

「今からでは間に合わないよ」

「全部の教科をもっと勉強しなさい」

「前回も同じ失敗をしたでしょう」

代わりに、次のような声かけで、優先順位と困っている点を一緒に整理してあげてください。

「最初に終わらせる教科はどれ?」

「今、一番遅れているものは何?」

「先生に質問したい問題はある?」

「今週中にどこまで終われば安心できそう?」

「予定を修正する必要はある?」

毎日の細かな進捗を監視するのではなく、優先順位と困っている点を整理する手助けをすることが、保護者にできる一番のサポートです。

定期テスト準備チェックリスト

□ 次のテストのおおよその日程を確認した

□ 前回のテストで失点した原因を確認した

□ 教科ごとの目標点を決めた

□ 学校ワークを少しずつ進めている

□ 間違えた問題に印を付けている

□ 分からない問題を早めに質問している

□ 2週間前までに学校ワーク1周目を進めている

□ 暗記内容を複数回に分けて確認している

□ 予備日を設定している

□ テスト前に時間を測って問題を解く予定がある

すべてができていなくても大丈夫です。まずは学校ワークを進める日と、解き直しを始める日を決めましょう。

まとめ

  • 2週間前からでも、普段の学習ができていれば十分に仕上げられる
  • 提出物や苦手単元がたまっている場合、2週間前からでは時間が足りなくなりやすい
  • 点数が上がる子は、2週間前から勉強を始めるのではなく、仕上げを始めている
  • 学校ワークは一度終わらせるだけでなく、間違えた問題を解き直す
  • 計画は完璧に守るものではなく、進み具合に合わせて修正するもの
  • すでに2週間前を切っていても、優先順位を決めれば立て直せる

今の勉強のやり方が間違っているわけではありません。少しだけ、始める時期と仕上げ方を見直すだけで、結果は変わっていきます。まずは今日、学校ワークを進める日を1つ決めることから始めてみてください。

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