2025年6月20日金曜日

“今から”やる子が点を伸ばす“3つの行動”

 期末テストまであと少し


今、この記事を読んでいるあなたは、

もしかしたら「時間がない…」と焦っていたり、

「もう間に合わないかも」と諦めかけていたりしませんか?


大丈夫。

まだまだやれることは確実にあります。 

そしてその数日間で何をするかによって、テストの点数は驚くほど変わることがあります。


今日は、今からでも成績を伸ばすために

“本当に意味がある行動”を、3つに絞ってお伝えします。

このブログは中学生本人はもちろん、保護者の方にもぜひ読んでいただきたい内容です。



【よくある悩み:何から手をつけたらいいかわからない】

期末テスト前、いちばん多い相談は「何をやったらいいかわからない」という声。

英語・数学・理科・社会・国語…どの教科もやりたい。

でも時間が足りない。


この悩みの背景にあるのは、「全部やらなきゃいけない」という思い込みです。

しかし、点数を上げる子は“やるべきこと”を絞り、集中して取り組んでいます。



【行動①:「出るとわかっている問題」を徹底的にやる】

まずやるべきは、学校のワーク・プリント・ノートなど、

教師が配った教材を「完璧にする」ことです。


なぜなら、期末テストは“先生が作る”からです。

そして多くの先生は、授業中に「ここ、テストに出るよ」とヒントをくれています。

教科書にマークがある、ワークで何度も出てきた、授業で強調されていた… 

そうした「出る確率の高い問題」を、3周解き直してください。


特に

数学や理科など、

手を動かすことで理解が深まる科目は反復が命です。

逆に、難しい参考書やネットの問題ばかりに手を出すのは非効率です。



【行動②:「覚える」ことに時間を使う】

残り5日で点数を伸ばす最大のコツは、「知識量を増やすこと」。

社会・理科・英語の単語・国語の語彙など、

「暗記で点が取れるところ」に力を注ぎましょう。


やり方のコツは以下の通り

  • 教科書やノートを声に出して読む

  • 赤シートを使って隠して確認

  • 友達や家族に「クイズを出して」と頼む

  • 寝る前と起きた直後に10分だけ復習する


記憶は“繰り返し”によって定着します。

特に、寝る前に覚えたことは記憶に残りやすいとされています。


「時間がないから覚えられない」と言う子ほど、覚え方を知らないだけ。 

覚える方法を知るだけで、ぐっと効率が上がります。



【行動③:「やらないこと」を決める】

時間がないときほど重要なのが「やらないことを決める」ことです。

例えば


  • 解説を読んでも理解できない難問に時間をかけすぎない

  • ノートを綺麗にまとめ直すのに1時間かけない

  • 授業で扱っていない応用問題には手を出さない


これらは“自己満足の勉強”になってしまうことがあります。

大切なのは、限られた時間で最大の効果を出すこと。 

「完璧を目指さない」ことが、逆にテストでの得点につながるのです。



【保護者の方へ:お子さんの勉強にどう関わるか】

この時期、保護者の方からよくいただくご相談が

「子どもがやる気を出さない」「どう声をかければいいかわからない」というもの。


お勧めの声かけは、


  • 「今やってる教科は何?」

  • 「今日、何か1つ覚えたこと教えて」

  • 「あと何日だね。一緒にカウントダウンしようか」


というように、“関心”を見せること。

「勉強しなさい」はプレッシャーになりますが、

「興味を持ってくれている」と感じると子どもは安心します。


また、「5日間、あなたを応援するよ」という姿勢を見せるだけで、

子どもは頑張ろうという気持ちになります。



【まとめ:数日間で未来を変える】

たった数日。だけど、この数日で何をするかで未来は変わります。

本当に伸びる子は、「今できること」に集中します。


大事なのは、


  1. 出る問題を3周する

  2. 覚えることに時間を使う

  3. やらないことを決める


この3つを意識して、最終スパートをかけましょう!


そして保護者の皆さま。

子どもにとって、いちばんの応援団でいてください。

この投稿が、期末テスト前の不安を少しでも軽くし、行動の後押しになれば幸いです。



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2025年6月19日木曜日

【速報】中間テストまであと2週間!「間に合わない」を「間に合った!」に変える逆転勉強法

テスト前でも焦らない! 


「テストまで、あと2週間しかない……」

「やることが多すぎて、もう無理かも」


こんな焦りや不安を抱えている中学生、そして保護者の方も多いのではないでしょうか?


でも、安心してください。

実は、「あと2週間」あれば、今からでも成績を大きく伸ばすことは十分に可能です。

「間に合わない」と思っている状態から、

「間に合った!」「頑張ってよかった!」という達成感に変える。

そんな逆転の勉強法を、今回はお伝えします。



■ なぜ「間に合わない」と感じるのか?

まず最初に理解しておきたいのは、

「間に合わない」という気持ちは、勉強量の問題ではなく、

勉強の順序と方法が整理されていないことから生まれるという点です。


多くの中学生は、「とにかくやらなきゃ」と思いながら、

何となくワークを開いてみたり、ノートを見返してみたり…と、

非効率な勉強をしてしまいがちです。


その結果、焦りばかりが募って、成果が見えない。

ますます「間に合わない」という負のスパイラルに陥ってしまいます。


でも、大丈夫。

やるべきことを明確にし、順序立てて取り組めば、今からでも間に合います。



■ 5教科を2週間で底上げする!逆転プラン

ここからは、

実際に点数を上げるための【逆転勉強法】をステップごとにご紹介します。

特別な才能も、長時間の勉強も不要。

誰でも再現できる方法です。



【STEP1】出題される範囲を洗い出す=“出るところ”に集中!

まず最初にやるべきは、「テスト範囲の分析」です。

ワーク、授業プリント、ノート、教科書の太字などから、

どこが出題されやすいのかを絞ることが重要です。


▼ 教科別の出題ポイント

  • 英語:教科書本文の暗記・文法問題(助動詞、不定詞)

  • 数学:関数や図形、文章題と計算問題(ワークの基本~標準レベルを重点)

  • 国語:本文の読み取り・記述の型、漢字(配点が高く狙い目)

  • 理科:電流、化学変化、植物の分類など図と用語のセットで暗記

  • 社会:年号・人物・用語だけでなく、なぜそうなったのかの因果関係

この段階では、“できるようにする”のではなく、“やる範囲を決める”のが目的。

手を広げず、出るところに絞るのが逆転の第一歩です。



【STEP2】教科別「やることリスト」を作成する

ここで大切なのは、「今、何をやるべきか」を見える化すること。

例えば:

  • 英語:教科書本文 Unit3 暗記+ワークP10~P15

  • 数学:関数のグラフ演習/ワーク基本問題チェック

  • 理科:化学変化の反応式/過去テストの出題パターン確認 など


教科ごとにToDoリストを作ることで、

「何をどれだけやればいいか」がハッキリし、無駄な迷いがなくなります。

ここにチェック欄をつけておくと、達成感も得られてモチベーション維持にも効果的です。



【STEP3】“総合回転”で全教科を毎日まわす!

1日1教科ではなく、「5教科を毎日少しずつ」まわすのがコツです。

これを総合回転勉強法と呼びます。


🔻 例)平日の学習スケジュール(2時間想定)

  • 英語:20分(本文音読+暗記)

  • 数学:40分(演習+間違い直し)

  • 理科:20分(用語暗記+図確認)

  • 社会:20分(流れを語る+一問一答)

  • 国語:20分(漢字・語彙・記述)


1日あたり短時間でも「毎日全教科に触れる」ことで、

脳がテストモードに最適化されます。

さらに、忘却のスピードを抑え、記憶が定着しやすくなります。



【STEP4】“朝・夜”のゴールデンタイムを使いこなす

限られた時間を最大限活用するために、「朝」と「夜」の時間をフル活用しましょう。


🔹 朝15分:英単語、社会用語など暗記系を

🔹 放課後~夕方:演習中心に計算や記述

🔹 夜寝る前:暗記の復習、間違えた問題の再チェック


このリズムで学習すると、記憶の定着率が高まり、翌日の理解度もアップします。



【STEP5】保護者ができる「応援」のカタチ

保護者の方にお願いしたいのは、「手伝う」のではなく「信じて支える」こと。


✅子どもが勉強に取り組んでいたら、「集中してるね」とひと言

✅ ToDoリストの進捗を一緒に確認し、「頑張ってるね」と励ます

✅食事や睡眠のリズムを整える

中学生は思春期真っただ中で、不安や自信のなさも多く抱えています。

そんなとき、親からの信頼や応援の言葉が最大の後押しになります。



■ 実際に逆転できた生徒の声

「2週間前、偏差値50台だった僕が、

1日2時間の逆転プランで5教科合計62点アップしました!」


「“もう無理”と泣いていた娘が、

やることリストを作って一つずつこなすようになり、苦手だった社会で20点UPしました。」


たった2週間でも、「行動を変えれば結果が変わる」というのは本当です。


■ 最後に:今ここから、逆転のスタートを

「もう間に合わない…」と諦めかけたときこそ、やり方を変えるチャンスです。


  • テスト範囲を把握し

  • やることを整理し

  • 毎日少しずつでも全教科をまわす

  • 親子で前向きに取り組む


この流れをつかめば、今からでも「間に合った!」という自信に変わります。

残された2週間は、短いようで可能性に満ちた時間です。

この記事を読んでいるあなたなら、必ず変われます。


さあ、一緒に逆転の一歩を踏み出しましょう!



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2025年6月15日日曜日

社会科で得点源を作る!難関中学受験小6「地理・歴史・公民」効率UP勉強術

 社会は後回しにしがち。でも・・・。


「社会は覚えることが多すぎて手が回らない…」
「模試ではいつも点が安定しない」
「歴史も地理もなんとなく覚えてはいるけど、すぐに忘れてしまう」


中学受験を目指す小6受験生と保護者の皆さまの中には、

「社会科=暗記勝負」と思い込んで、後回しにしている方も少なくありません。


でも実は、社会はやり方次第で“最短距離で点数アップ”が狙える科目です。


特に難関中学では、単なる用語暗記ではなく、

資料読み取り・複数分野の融合問題・思考型記述など、

応用力を求められる出題が主流になってきています。


今回の投稿では、社会を苦手から得意に変え、

確実な得点源に育てる「地理・歴史・公民」3分野の勉強法と時間効率UPの工夫

を具体的にお伝えします。



◆【前提】社会は「覚える」より「つながりを作る」教科

まず大前提として、社会は“単独の用語を覚える教科”ではありません。

地理・歴史・公民という3つの分野は、それぞれ別物に見えても、


  • 地理=「今どこで何が起きているか」

  • 歴史=「過去にどんなことが起きて今にどうつながっているか」

  • 公民=「その背景を支えるルールやしくみ」


というように、すべてが「つながっている」教科です。

この「つながり」を意識できるようになると、

記憶に残りやすくなり、応用問題にも対応できるようになります。



◆【地理編】「日本を1枚の地図で語れる」子が強い!


▶問題点:地名や特産品は覚えているのに、場所が曖昧

「三重県はどこ?」「瀬戸内海ってどこだっけ?」など、

場所のイメージが湧いていないまま用語だけを暗記していると、

応用問題で太刀打ちできません。


▶改善法①:「白地図トレーニング」を日常に

・白地図を使って県名・都市・川・山脈を何も見ずに書く
・特産品や気候と一緒にセットで書く
・県境や地形をなぞって記憶に定着させる


地図が頭の中に入っていれば、

グラフや統計問題・地形写真問題も得意になります。


▶改善法②:「なぜそうなるか」を口に出して説明

たとえば

「東北地方では米づくりが盛ん」→「なぜ?」→「

夏に昼夜の寒暖差があり、稲の育成に適しているから」

このように、用語の背景や理由を自分の言葉で説明する習慣が、理解を深めます。



◆【歴史編】「年号暗記」より「流れ理解」がカギ!


▶問題点:用語や人物は覚えているのに、時代の順序がバラバラ

「鎌倉と平安ってどっちが先?」

「織田信長って何した人だっけ?」

このような曖昧な理解では、資料問題や記述式には対応できません。


▶改善法①:「ストーリーで覚える」歴史年表の活用

・語呂合わせだけでなく、

「なぜこの事件が起きたのか」「どんな影響があったのか」までつなげて覚える

・時代ごとの“主人公”を意識する(例:奈良時代→聖武天皇/戦国時代→信長・秀吉・家康)


▶改善法②:「歴史漫画+年表ノート」で流れをつかむ

・歴史の導入は漫画や図解で全体像をつかむ
・その後、自分だけの「年表ノート」に書き出す(事件+時代+人物+理由)


このように、自分で“まとめ直す”作業を通して、歴史は強くなります。



◆【公民編】「考える力」と「言葉の理解」が問われる

▶問題点:用語は見たことあるけど、意味がよくわからない

たとえば「国会」「内閣」「三権分立」「地方自治」など、

公民では“抽象的な言葉”が多く出てきます。

理解が浅いまま暗記しようとすると混乱しやすく、

記述問題や文章読解で失点しやすくなります。


▶改善法①:「言葉を言い換えてみる」トレーニング

「三権分立」=「国の権力を三つに分けて、お互いが監視し合う仕組み」

など、難しい言葉をかみ砕いて言い換える習慣が、

公民を理解する最大のコツです。


▶改善法②:「ニュースや家庭の話題」とつなげる

・総理大臣が変わったときに「どうして選ばれるのか?」を話す
・選挙や地元の政治の話題から「誰が何を決めているか」を知る

公民は日常の中に答えがある教科。

親子の会話に取り入れるだけで、ぐんと理解が深まります。



◆【時間効率UP】「社会の復習」は“ながら学習”がおすすめ!

社会科は、一度理解した内容を“記憶に定着させる”作業が成績アップに直結します。

そこでおすすめなのが、「ながら復習」や「スキマ時間の活用」です。


▶具体例:

  • お風呂に入っているときに年号語呂合わせを口に出す

  • ご飯の時間に家族で「今日はどこ県クイズ」

  • 歩きながら白地図アプリを使って都道府県チェック

  • 寝る前に1ページだけ公民の要点まとめを確認


“10分×3回”の復習が、“30分×1回”より効果的です。



◆【入試対策】資料問題・記述問題のコツ

近年の入試では、教科書に載っている知識だけでは対応できない問題が増えています。


▶改善法①:「地図・グラフ・表の読み取り」に慣れる

・地図の凡例や縮尺を正確に読み取る力
・折れ線グラフ・円グラフから何が読み取れるかを説明する力


こうした問題は、国語的読解力も必要

日頃から「何が書かれているか?」を言葉にする練習をしておきましょう。


▶改善法②:「理由を述べる記述」を意識して書く

「なぜその政策が行われたのか?」「その結果、どんな影響があったのか?」

を因果関係でまとめる練習をしましょう。


記述では、「〜だから」「〜ため」「その結果」などの接続語が使えると、

論理的に見え、得点が伸びます。



◆まとめ:社会は“戦略的に学べば”必ず伸びる!

社会は「暗記だけ」の時代ではありません。

  • 地理→図解&口頭説明で“背景を知る”

  • 歴史→“流れ”と“人物”のつながりで覚える

  • 公民→“身近な例”に置き換えて考える


このように、知識を活かす力=社会力をつけていくことで、

得点源として最も安定する教科に変わります。



◆最後に:社会が得意な子は「考える力」も育っている!

社会ができる子は、文章を読み、情報を整理し、

自分の意見を言葉でまとめる力があります。


それは、入試だけでなく、中学進学後の学びにもつながる大切なスキルです。

もし「社会の勉強法がわからない」「復習のコツが知りたい」と感じたら、

ぜひ一度ご相談ください。


トライプラス諸口校では、「覚える」から「使える」へをテーマに、

地理・歴史・公民すべてを得点源に変える指導を行っています。


\社会を味方につけて、合格への地図を描こう!/

あなたの頑張りを、全力でサポートします。



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2025年6月14日土曜日

【理科マスターへの道】難関中学受験を目指す!小6理科「暗記と理解」の黄金バランス

 理科は理解力が大切!!


「理科は嫌いじゃない。でも、覚えることが多すぎて大変…」

「暗記はできているはずなのに、応用問題になるとまったく解けない」

「過去問になると全然点が取れない。うちの子、大丈夫でしょうか…」


中学受験において、理科は「暗記科目」として軽視されがちですが、

実は最も“理解”と“応用力”が問われる教科でもあります。


特に難関中学では、

単純な知識では太刀打ちできない思考型・実験型・文章読解型の理科問題が出題され、

子どもたちの真の理解力が試されます。


今回の投稿では、暗記だけでは通用しない理科の世界で、

「知識」と「理解」のバランスを取りながら成績をぐっと引き上げる学習法を、

小6受験生とその保護者の方へ向けて丁寧に解説していきます。



◆「理科=暗記科目」という思い込みが成績停滞を生む

理科の単元を見てみると、


・植物のつくり
・動物の分類
・てこ・ばね・浮力
・電流・回路
・天体の動き
・水溶液・気体の性質

など、確かに「覚えるべき知識」は非常に多いです。

しかし、入試本番で問われるのは、「覚えているかどうか」ではなく「どう使うか」

つまり、“丸暗記”だけでは合格点に届かないということです。


たとえば──


✅植物の分類を覚えていても、

「その環境で育つ理由」がわからなければ正解できない


✅ 電流の回路図を理解していても、

「回路を組み替えたときの変化」を説明できなければ点が取れない


✅ 気体の性質を知っていても、

「実験結果の理由」を記述できなければ合格レベルには届かない


つまり、「知識」+「理由を説明できる理解」こそが、理科で得点する最大の武器なのです。



◆【ステップ①】まずは“定着する暗記”のやり方を見直そう

▶問題点:覚えたはずの知識が、テストでは出てこない

理科に苦手意識がある子の多くは、


・“一度読んだら覚えた気になっている”
・“テキストをただ読むだけの暗記”
・“同じ問題ばかりを繰り返してしまう”

というパターンに陥っています。


▶改善法①:五感を使った「能動的暗記法」を導入する

  • 手で書く(図を書く・表をまとめる)

  • 声に出す(定義や用語を言葉で説明)

  • 図解する(植物のしくみ・実験の手順など)

  • 家族に説明してみる(アウトプット型暗記)


受け身の学習ではなく、

“自分から働きかける”記憶の定着方法が、長期記憶に効果を発揮します。


▶改善法②:単元別・分野別の「知識カード」や「確認シート」を作る

たとえば、「ばねと力の関係」「水溶液の色と変化」「地球と太陽の動き」などを、

1枚のカードに簡潔にまとめると、短時間で復習が可能になります。

このとき、図・表・キーワードを入れることで視覚的にも記憶に残りやすくなります。



◆【ステップ②】「理解する理科」へのシフトチェンジを図る

▶問題点:覚えていても「理由が説明できない」

実験の問題や記述問題でつまずく子に共通するのは、

「どうしてそうなるのか」を言葉で説明できないこと。


たとえば、

  • 「なぜこの回路では豆電球がつかないのか」

  • 「なぜこの環境では植物が育ちにくいのか」

  • 「なぜこの気体を集めるときに水上置換法を使うのか」


この“なぜ”に答えられる力=理解力と論理的思考力が、理科の本当の実力です。


▶改善法①:なぜ?どうして?を“口に出して考える”

問題を解くとき、「この答えになるのはなぜだろう?」と声に出してみるだけで、

思考の深さが変わります。


これは、いわば“自分に質問しながら学ぶ”セルフ対話学習。記述力にも直結します。


▶改善法②:図や表を「自分で再現」してみる

図を見て答えるのではなく、

何も見ずに図を描いてみる→見本と比べて修正するという作業が、

理解の深さを生みます。


力のつり合いやてこの原理、太陽の動きなど、図化できる単元では特に効果的です。



◆【ステップ③】「応用問題・記述問題」の対策を始めよう


▶問題点:知識はあっても、応用に活かせない

模試や過去問で得点できない理由の多くは、

「初見の設定に弱い」という点にあります。


▶改善法①:「実験系問題」に慣れる

近年の入試では、

「設定を読み取って→予測し→理由を説明する」タイプの問題が増加しています。

このような問題に対応するには、日常的に次のような思考訓練が効果的です。


  • 「この操作の目的は?」

  • 「予想される結果は?なぜそうなる?」

  • 「結果が違ったら、何が原因?」


こうした問いを、普段の演習時から繰り返すことで、

思考型の問題にも対応できるようになります。


たとえば中和反応の表タイプ問題で、比例の法則が成り立つはずなのに、

あるポイントを境に反応していない、など。

そのポイントの原因は何か、を探るといいと思います。


▶改善法②:「書く力」を日々鍛える

理科の記述問題で求められるのは、

「結論+理由+因果関係の表現」。


例えば、「…ため、〇〇になる」「〇〇だから△△となる」などの

接続詞や構文を使えるように練習しましょう。

また、模範解答を「音読」して覚えるだけでも、表現の幅がぐっと広がります。



◆理科で得点できる子は「知識を使える子」

理科の力=

✅知識を正確に覚えて
✅ その理由を理解して
✅実験や図を通して応用できる

この3つが揃ったとき、初めて難関校の理科に対応できる力が身につきます。


暗記だけ、理解だけ、どちらかに偏るのではなく、

“知識と理解の黄金バランス”を保つことが、合格へのカギとなるのです。



◆最後に:理科は「好きになった子」が伸びる!

理科は本来、身のまわりの現象を知る“おもしろい学問”です。


だからこそ、

「どうしてこうなるの?」
「これって家でも試せるかな?」


そんな好奇心が、最高の学びにつながります。

「覚えなさい」ではなく、

「一緒に考えてみよう」というスタンスで、

家庭でも理科を“対話の教科”にしてみてください。


もし理科の学習でお悩みがあるなら、ぜひご相談ください。

トライプラス諸口校では、

「暗記」も「理解」もバランスよく伸ばす思考型理科指導を実施しています。


\理科ができる子は、入試全体でも強い!/

今から正しい方法で、“理科マスターへの道”を一緒に歩みましょう。



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2025年6月13日金曜日

【国語で差をつける!】難関中合格を勝ち取る小6向け「記述・読解」徹底攻略法

 国語が苦手で、足を引っ張っている気がする…


「うちの子、国語の記述になると急に点が取れない…」
「記述は感覚頼りで、何が正解かわからない」
「選択肢は何となく正解できるけど、説明となると途端に手が止まってしまう」


難関中学を目指す小6受験生と保護者の皆さまにとって、

国語は“差がつきにくい教科”だと思われがちです。


本当にそうでしょうか??


しかし、記述問題と読解問題を攻略できる子は、確実に一歩リードできます。

なぜなら、

多くの受験生が「記述=なんとなく書くもの」「読解=センスの問題」

と誤解しているからです。


実は国語こそ、明確な型と論理で突破できる科目


今回の投稿では、国語の偏差値60を超え、

難関中に合格するために必要な「記述・読解力」を育てる

具体的な勉強法を解説していきます。



◆現状:なぜ国語で点数が安定しないのか?


中学受験の国語で悩む小学生の多くは、次のようなつまずきを経験しています。

  1. 選択肢はある程度取れるが、記述が苦手。その逆も然り。

  2. 本文のどこを根拠にすればいいかわからない

  3. 時間内にすべて解ききれない

  4. 文章を読むときに集中が続かない

  5. 読めばなんとなくわかるが、答えにまとめるのが難しい


これらの背景には、「読み方」と「書き方」の技術が未成熟であることがあります。

言い換えれば、方法さえ身につければ、誰でも克服できる分野でもあるのです。



◆【読解編】文章の“読み方”を変えるだけで、理解力が劇的に変わる!

▶問題:読んでいるのに内容が頭に入っていない

本文を何度も読んでいるのに、

「何が書いてあるかよくわからない」「登場人物の気持ちがつかめない」

と感じる子は少なくありません。

これは、ただ文字を目で追っているだけで、

意味のまとまりや構造を意識して読めていないことが原因です。


▶解決法①:段落ごとに「要約」を入れる練習

読みながら「この段落では何が言いたいのか?」と考える習慣をつけましょう。

ノートに書くと時間がかかるため、

まずは心の中で10〜15字で要約するトレーニングから始めるのがおすすめです。


例:
・1段落→「主人公が母親に叱られた」
・2段落→「誤解されてショックを受けた」

…という具合に、筋を追うことで内容が頭に残りやすくなります。


▶解決法②:登場人物の「立場」や「気持ちの変化」に注目する

物語文で特に大切なのが、「主人公の気持ちの変化」に注目すること。


・どの言葉に反応したか
・どの場面で気持ちが変わったか
・何に対して怒った/喜んだのか

こうした“変化のポイント”に印をつけながら読むと、記述の根拠をつかみやすくなります。



◆【記述編】「書き方」がわかれば、記述は怖くない!

▶問題:何を書いていいかわからず、手が止まる

「記述の問題を見た瞬間に白紙になってしまう…」という子に多いのが、

「型を知らずに、感覚で書こうとしている」ケースです。


記述には、明確なパターンとロジックがあります。


▶解決法①:3ステップの記述テンプレートを使う

記述は「①聞かれていること→②根拠→③自分の言葉」の流れで書くのが基本です。

例えば「主人公はなぜ泣いたのですか?」という設問なら、


  • ①状況を説明(聞かれていること):「主人公は〇〇と言われたことで」

  • ②本文の根拠を使う:「自分の気持ちを理解されていないと感じたため」

  • ③結論としてまとめる:「悔しくて泣いたと考えられる」


このように構成を型にはめると、書くべき内容がクリアになります。


▶解決法②:模範解答の“言い回し”を真似て練習する

優れた記述例に触れることで、

「こういう言い方をすればよかったのか!」という気づきが得られます。

特に、接続語の使い方(たとえば「〜ので」「しかし」など)や、文章のまとめ方は、

繰り返し触れることで自然と身についていきます。



◆【時間配分と演習法】制限時間内に高得点を狙うコツ

いくら読解力・記述力があっても、

時間切れで最後までたどり着けなければ意味がありません。


▶解決法①:「先に設問を読む」戦略(※この方法は慣れてからにしてくださいね)

特に文章量の多い説明文では、

「設問を先に読んでから本文に入る」方が効率的です。

「何を探しながら読めばいいか」が明確になるため、

読むべきポイントが見えてきます。


▶解決法②:記述問題の「配点と時間配分」を意識する

10点の記述問題に20分かける価値があるかどうか、

判断できるようになることが重要です。

模試や過去問を解く際には、実際に時間を計って、時間配分の“感覚”を磨きましょう。



◆【メンタル面】国語が苦手な子ほど、“自信”が先に崩れる

「正解がひとつじゃない気がして、記述は不安」
「頑張って書いたのに点がもらえなかった…」

こうした経験は、子どものやる気を削ぐ大きな要因になります。


▶解決法①:「部分点をもらえる」ことを実感させる

国語の記述は、「完璧な答え」が書けなくても、

正しい方向性があれば部分点が与えられるケースが多いです。

子どもには「途中まででもいいから、自分の言葉で書いてみよう」

という声かけが効果的です。


▶解決法②:「間違い=成長の種」と捉える

不正解だった問題を

「もう一度解き直す」「模範解答と比べる」「自分の書いたものを読み返して添削する」

など、振り返りにこそ記述力を伸ばすヒントがあります。



◆まとめ:国語で差がつく子は、「読み方」と「書き方」を知っている

国語は感覚の教科ではありません。

正しい読み方、論理的な書き方、そして時間配分と演習の工夫

——これらを意識することで、偏差値60以上を安定して取れる実力が育ちます。


「なんとなく読んで書く」から、「意識して読んで、論理的に書く」へ。

その一歩が、国語の成績を大きく変えていきます。



「記述が不安」「どうやって読ませたらいいのかわからない」と感じたら、

どうか一人で悩まずご相談ください。


トライプラス諸口校では、

記述が苦手な子でも自信を持って書けるようになる、

「論理型記述指導」を行っています。


\国語で差をつけたいなら、“読む力・書く力”の型を身につけよう/
難関中合格を目指すあなたを、全力でサポートします。



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2025年6月12日木曜日

【中学受験・算数】偏差値60突破!難問を解ききる「思考力」を育む小6勉強法

 算数の偏差値が60を超えない。

―もどかしい気持ちを抱えている受験生へ―


「もうすぐ受験なのに、算数の偏差値がなかなか60を超えない…」
「応用問題になると手が止まってしまう。あと少しなのに点数が伸びない」
「計算はできているのに、模試ではいつも悔しい思いをしている」


このように、偏差値60目前で壁を感じている小6受験生、そしてその保護者の方に向けて、

今回は“偏差値60の壁”を突破するための具体的な勉強法をお届けします。


基本は身についている。

だからこそ、「あと一歩」がもどかしい。

その「一歩」を乗り越えるには、計算力や知識の暗記だけでなく、

自分で考え抜く力=思考力が必要です。


◆なぜ偏差値60の壁が厚いのか?

中学受験において偏差値60は、

「できる子の中でも頭ひとつ抜けている層」と位置づけられます。

このレベルになると、出題される問題は次のような性質を持ち始めます。


  • パターン暗記では解けない構造

  • ひとつの問題に複数の知識を組み合わせる必要がある

  • 出題の“意図”を読み取る読解力

  • 見慣れない条件への柔軟な対応力


つまり、「教えてもらった通りに解く」勉強では通用しなくなり、

自分で考え、判断し、解き進める“本質的な力”が問われるのです。

では、偏差値60を目指す子がぶつかりやすい5つの壁と、

その乗り越え方を見ていきましょう。


一番最後に、私がよく塾生に伝えている大切なこと、をお伝えしますね。



◆壁1:「わかっているのにミスをする」——原因は“処理の雑さ”と“焦り”

模試や過去問演習で最も多いのが、

「理解はできているのに、凡ミスで点数を落とす」パターンです。

これは非常にもったいない。


▶具体的な改善策

1.「途中式をきれいに書く」練習を毎日取り入れる

解法の道筋を途中式で明確にすることで、自分の考えを“見える化”できます。

頭の中だけで処理せず、

「どこで間違ったのか」「なぜそうなるのか」

自分の目で確認できる形に残すことが重要です。


よくあるのが、普段勉強するときに、筆算を消してしまうこと。

計算で間違えているのか、最初の立式で間違えているのか、

なぜ間違えているのか?がわからなくなってしまう。


それを自分で理解し、その後で間違えないように練習する。

ということが大切です。


2.「1日5分の計算チェックタイム」

ミスは量ではなく“習慣”で減らせます。

単純な四則計算を毎日タイマーで5分。

解いたあとに「答え合わせ&自己分析」をする。

これだけで、驚くほど計算力と精度が上がります。


3.「自分のミスノート」を作ろう

その日の間違いはその日のうちに記録。

「どう間違ったか」「なぜそう思ったか」を書き出すことで、

自分の弱点の“癖”に気づくことができます。



◆壁2:「時間配分ができず、最後まで解ききれない」

実力はあるのに、試験時間内にすべて解き終えられない——。

これは、問題ごとの“優先順位”を判断できていないことが原因です。


▶具体的な改善策

1.「問題の取捨選択」を練習する

例えば模試や過去問を使って、

「10分で3問、どれを選ぶか」を練習する。

解く前に見渡して、「確実に得点できる問題」から手をつける習慣をつけましょう。


2.「時間ログを残す」

1問ごとにかけた時間をメモし、模試後に見返す。

「どこでつまずいたか」「かけすぎた部分はなかったか」などを分析すれば、

次回に活かせます。


3.「解答欄から先に見る練習」

ときには解答欄の形式から問題のゴールを予想して、

無駄な読み取りを減らす工夫も大切です。

特に図形や速さの問題では、答えの単位や形を見て、

アプローチを柔軟に変えていく力が問われます。


自分を知ること、は戦略の一つ。

得手不得手の問題により、もちろんかかる時間にも違いが出てきます。

どの問題にどれくらい時間がかかるのか、そこはしっかりと押さえておきましょう。



◆壁3:「解く順番を誤って失点する」——“真面目な子”ほど陥りやすい

模試や試験で

「1問目から律儀に順番通りに解こうとして、時間が足りなくなる」という子は多いです。


▶具体的な改善策

1.「問題のマーキングルール」を決める

模試でのおすすめルール

  • ◎=すぐに解く

  • ○=少し時間が必要

  • △=飛ばして後回し

  • ×=解かない(時間を取られる)


このルールで全体を見てから手をつけると、無駄なく得点を積み上げる順番で解けます。


2.「スキップ練習」をあえて行う

過去問演習で、「あえて全部解かずに、何点取れるか」に挑戦する日をつくりましょう。

合格点を確実にとる“取捨選択スキル”が鍛えられます。



◆壁4:「応用になると止まる」——基本の“本質理解”が浅い

表面的な公式暗記や解き方の型だけでは、少しひねられた問題に対応できません。

「なぜそうなるのか」を納得する力=本質理解がカギです。


▶具体的な改善策

1.「自分の言葉で説明する」

おうちの方に「これ、どう解いたの?」と聞かれて、スラスラ答えられますか?

説明できない解法は、本当の意味で理解できていません。

言葉で説明できる=理解が定着している証拠です。


2.「図や表を自分で作る」

問題に与えられた図だけでなく、

「自分で補助線を引く」「別の方法で考えてみる」といったアプローチは、

本質に近づくための第一歩です。


3.「なぜその式になるか」を必ず振り返る

解いた後に「この公式、なぜ使ったの?」「他の方法は?」と問い直すだけで、

思考の幅と深さが大きく広がります。



◆壁5:「緊張しやすくて実力を発揮できない」

実力はあるのに、模試や本番ではガチガチに緊張してしまう——。

これは“心のトレーニング不足”とも言えます。


▶具体的な改善策

1.「緊張は悪いことではない」と受け入れる

「緊張してるからダメだ」と思うと、さらに緊張してしまいます。

緊張=本気の証拠と捉えましょう。

日々の演習も“本番モード”で行えば、「緊張してもできる自分」に変わります。


2.「ルーティンを作る」

試験前に深呼吸、手を握る、心の中で「いける」と唱える

——些細な行動でも、心を落ち着ける“お守り”になります。

練習でも毎回同じ動作をしておくことで、本番でも自然と心が整います。


3.「うまくいかなかった日の自分」を許す

一度のミスや失敗で自信をなくさないよう、

振り返りと同時に「頑張った自分」を認めてあげることが、

受験期の安定したメンタルにつながります。



◆まとめ:偏差値60突破は「才能」ではなく「戦略と積み重ね」

偏差値60という壁は、決して“特別な才能”を持つ子だけが超えられるものではありません。

  • ミスを防ぐ仕組みをつくる

  • 時間配分や順番に戦略を持つ

  • 本質的な理解を深める

  • 心を整えるトレーニングをする

これらはすべて、“意識すれば今日からできること”ばかりです。

悩んでいる今こそが、伸びるチャンスです。

今抱えている課題を“武器”に変えていきましょう。


◆最後に:教室長からお伝えしたいこと

テストでは、自分の実力の100%を出し切りたい!

それは皆が思うことです。

ですが、実際に試験に挑んでみると、ココできたはずなのにミスってる!!

なんて言葉。よく耳にします。


上記に述べた点に加えてお伝えしたいこと。

それは、

普段から100%の力で勉強に挑むこと。


普段の勉強で、中途半端な勉強をしていると、

普段の行動が実際の試験に現れてしまいます。


この問題、難しいから、まぁいっか~。

とか

今日はゆっくり解いて・・・、結局あまり勉強が捗らなかった。

など、こんなことを繰り返していると、とんでもないことに。


本番で、まぁいっか~、今日はゆっくり解こう。

なんて言えますか?

変な思考癖をつける前に、いつでも本番さながらの感覚を持って勉強に取り組んで

もらいたいと思います。


ですので、やるときはやる!やらん時はやらん!!

メリハリをつけた日々の行動は大切なのです。



そして、もし一人での対策が難しいと感じたら、ぜひ私たちにご相談ください。

トライプラス諸口校では、お子さま一人ひとりの課題に応じた算数指導を行い、

「あと一歩」の壁を共に乗り越えるサポートをしています。

\偏差値60超えの第一歩は、“考え方”を変えることから。/

いつでもご相談、お待ちしております。



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2025年6月11日水曜日

【中学受験】家庭学習のコツ

 ―中学受験を乗り越える“家での勉強”がうまくいく秘訣とは?―


「家ではダラダラして集中できない」

「塾の宿題はやっているけど、それ以上の勉強ができていない」

「家庭学習って、何をどうすればいいのかわからない…」


中学受験を意識し始めた小5・小6の保護者の方から、こういったお悩みをよく耳にします。


塾での授業は週に数回。

学習の成果を左右するのは、実はそれ以外の時間=家庭学習の質です。


つまり、「家でどう学ぶか」が、合否を大きく分けるカギとなります。

でも、家庭学習を効果的に続けるのは決して簡単ではありません。

親子で衝突してしまったり、子どもがやる気をなくしたりと、悩みは尽きません。


今回の投稿では、中学受験を目指すご家庭に向けて、

「家庭学習がうまくいくコツ」を、実例を交えながらわかりやすく解説します。



■ 家庭学習が「うまくいかない」3つの理由

まず、多くのご家庭で見られる“つまずきポイント”を整理してみましょう。

① 勉強の「内容」が曖昧

「今日は何をすればいいか」がはっきりしていないと、

子どもは手が止まりがちになります。

教材を前にしても、何から手をつけていいか分からない状態では、

集中するのも難しくなります。


② スケジュールが「本人任せ」

「やるときにやればいいよ」と言われても、

子どもはなかなか自分で管理できません。

結果、後回し→寝る前にバタバタ、という悪循環になりがちです。


③ 「評価」が勉強への姿勢に影響する

「まだ終わってないの?」「また間違えたの?」といった声かけが、

子どもを萎縮させてしまうこともあります。

モチベーションが下がると、家庭学習の質も落ちてしまいます。


これらの問題は、決して親や子どもが悪いわけではなく、

「やり方」や「環境」が整っていないことが原因です。



■ 家庭学習の“成功の鍵”は「仕組みづくり」

勉強を「根性」で続けるのではなく、

自然にできる環境や習慣を整えることが、家庭学習を成功させるポイントです。

ここでは、家庭学習をうまく進めるための5つのコツをご紹介します。



コツ①:毎日の“学習ルーティン”をつくる

学習時間を「固定」することで、勉強が習慣化されやすくなります。


たとえば:

  • 帰宅後 17:00〜17:30:塾の復習

  • 夕食後 19:00〜19:30:算数の演習

  • 20:00〜20:10:間違い直し


このように、時間帯ごとに「やること」を決めておくと、

子ども自身も動きやすくなります。

「気が向いたときにやる」のではなく、

「時間になったらやる」というリズムをつくることで、

毎日の勉強が“特別なこと”ではなくなります。



コツ②:「今日やること」を明確に

勉強前に、その日の「やることリスト」を親子で確認するのがおすすめです。



□ 算数テキスト p.45〜47 解く
□ 間違えた問題をノートにまとめる
□ 理科の暗記カードを10枚読む


やることが明確だと、それをこなしたとき、達成感も生まれやすくなります。

さらに、「できたらチェックを入れる」などの形式にすることで、

モチベーション維持にもつながります。



コツ③:「自分で考える機会」をつくる

家庭学習では、「教える」よりも「問いかける」ことが効果的です。


✕「ここ間違ってるよ」
〇「どうしてこう解いたのかな?」
〇「違う解き方はあるかな?」


このように、子ども自身に説明させたり、考えを言葉にさせたりすることで、

理解が深まり、応用力も育ちます。

アクティブラーニングは、思考力も向上する学習法になります。



コツ④:できたことを「言葉で認める」

どんなに小さなことでも、「できたこと」に目を向ける習慣が大切です。

「今日は30分しっかり集中できたね」
「難しい問題にチャレンジしたの、えらいね」
「昨日よりも計算が速くなってるよ」

このような“行動”へのフィードバックが、

子どもにとっての「成功体験」になります。


「怒られるから勉強する」ではなく、

「褒められるからまたがんばろう」に変わると、勉強が前向きなものになります。



コツ⑤:「勉強しやすい環境」を整える

環境づくりも意外と重要なポイントです。

  • テレビやゲームが目に入らない場所で学習する

  • 文房具や教材を取りやすく整理する

  • スマホは一定時間オフにするルールを設ける


“集中できない子”ではなく、“集中しづらい環境”であることも多いのです。

少しの工夫で、勉強への集中力はぐんと変わります。



■ 親の関わり方で変わる、家庭学習の質

家庭学習は、親子の距離が近いぶん、感情がぶつかってしまいやすい時間でもあります。

だからこそ、意識したいのは「完璧を求めないこと」。


毎日すべてが順調に進むとは限りません。

やる気が出ない日があってもいいし、間違いが多い日もあります。


そんなときは、

「今日はここまでできたね」
「これだけはやろう、他はまた明日やればいいよ」
「つまずいたところがわかったのも収穫だね」


と、柔軟に受け止め、“安心して取り組める場”をつくることが最も大切です。

親が焦ってしまうと、子どもはそれを敏感に感じ取ります。

焦らず、比べず、見守る姿勢が、子どもの学びを育てていきます。



■ 家庭学習は“仕組み”と“関係性”で伸びる

中学受験は、塾だけでは乗り越えられません。

家庭での学習習慣が根づくことで、

知識の定着も、思考力の向上も、精神的な安定も手に入れることができます。


そのためには、

  • 「時間」「内容」「環境」を整える=仕組みづくり

  • 「問いかけ」「承認」「対話」で関係性を深める=親の関わり方

この2つが大きな柱となります。


家庭学習を、“毎日のストレス”ではなく、

“親子で成長を感じられる時間”に変えていくこと。


それこそが、受験を超えた価値のある学びになるはずです。

今日から、たった1つでも。

「時間を決めてみる」「声かけを変えてみる」

そんな小さな一歩から、未来は大きく変わっていきます。

家庭学習の在り方を、もう一度見直しできることからチャレンジしてみてくださいね。




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2025年6月10日火曜日

【模試の活用術】

 ―中学受験を成功に導く“結果より大切な使い方”とは―

中学受験を意識し始めた小5・小6のお子さまを持つご家庭では、

模擬試験(模試)を受ける機会が増えてきます。


しかし、模試の結果が返ってくるたびに、


「偏差値が下がってショックだった」

「志望校の合格判定が悪くて落ち込んだ」

「模試って受ける意味あるのかな?」


と悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。


確かに、模試の結果には数字が並び、

志望校の「合格可能性判定」なども示されるため、

どうしても目の前の数値に一喜一憂してしまいます。


ですが、模試の本当の価値は、

偏差値や判定ではなく、「その後の活用」にこそあるのです。

模試を“試験”として終わらせてしまうのではなく、

“学びのツール”として使いこなすことで、受験勉強の質が格段に上がります。


今回は、中学受験を控えるご家庭向けに、

「模試をどのように活かせばよいか」「結果の見方」「模試後の勉強の仕方」

などを具体的に解説します。



■ なぜ模試を受けるのか? 目的を明確にしよう

模試を受ける最大の目的は、「合否を予測する」ことではありません。

それよりも、以下のような5つの目的があります。


  1. 現在の学力を客観的に知る

  2. 自分の得意・苦手を明確にする

  3. 試験本番と同じ形式に慣れる

  4. 時間配分や集中力を鍛える

  5. 今後の勉強の方針を立てる材料にする


つまり模試は、受験本番へのリハーサルであると同時に、

「次に何を勉強すればよいか」を教えてくれる地図なのです。



■ 「結果の見方」を間違えないことが大切

模試が返却されたとき、

どうしても気になるのが「偏差値」や「志望校の合格判定」でしょう。

もちろん、それらは大切な参考情報です。

しかし、そればかりを見てしまうと、本来の意味を見失ってしまいます。


◎ 合格判定や偏差値は“スナップ写真”

模試の偏差値は、「その日の出来」によって大きく上下します。

前日寝不足だった、体調がよくなかった、ケアレスミスが重なった

——そんな要因で数値は大きくぶれます。


つまり、模試の偏差値や判定は「その瞬間の写真」のようなもの。

1枚の写真だけで全体を判断するのは危険です。

本当に大事なのは、「ここからどんな学びを得るか」。

その視点に立てるかどうかが、模試の価値を大きく左右します。



■ 模試後の“活用ステップ”3つのポイント

模試は、受けて終わりではありません。

むしろ、「受けた後に何をするか」こそが、本当の勝負です。

以下の3つの活用ステップを、毎回必ず実践してみてください。



ステップ①:徹底的に「解き直し」をする

模試の問題を、自宅でもう一度解き直しましょう。

このとき重要なのは、「答え合わせ」ではなく「なぜ間違えたのか」を突き止めることです。


  • 知識不足だったのか?

  • 問題文の読み違いか?

  • 計算ミスか?時間が足りなかったのか?


間違いの原因を分類し、ノートにまとめておくことで、

“弱点の見える化”ができます。

算数などの思考力問題は、

再度自力で解いて「理解→再現」ができるか確認するのが鉄則です


また、「時間をかければできた」問題と

「そもそもわからなかった」問題を分けて分析することも、効率的な学習につながります。


現状を知ることは、とても大切な事です。

この解き直し、は必ず徹底し、次回同じ間違いを繰り返さないようにしましょう。



ステップ②:「模試ふり返りノート」を作る

模試のたびに、ふり返りの記録を残すことで、成長の記録として活用できます。

記録しておきたいポイントは次の通りです。


  • どの教科が良かったか、悪かったか

  • それぞれの原因分析(準備不足?緊張?)

  • 試験中に困ったこと(時間配分・集中力・見直し不足など)

  • 今後改善したいポイント


こうした記録を積み重ねていくことで、

“自分の傾向”に気づく力(=メタ認知力)が育ちます。

これは受験本番で冷静に対応するために、非常に大切な力です。



ステップ③:「次にやるべきこと」を具体化する

模試の分析結果をもとに、「次回までにやることリスト」を作成してみましょう。


  • 理科の計算問題が弱かった → 公式の確認+類題演習

  • 社会の時代の流れを混乱 → 年表づくり+音読で復習

  • 算数の割合に時間がかかりすぎた → 基本問題を短時間で解く練習


このように“具体的な行動”に落とし込むことで、

模試は「次の成長のきっかけ」になります。

また、家庭内で週末などに「模試ふり返りミーティング」を行うのもおすすめです。

お子さんの言葉で模試をふり返ることで、自信や自覚が芽生えます。



■ 模試の点数が悪かったとき、親はどう関わる?

模試の結果が思わしくないとき、

つい「どうしてこんなミスをしたの?」「ちゃんと勉強してるの?」

と口にしてしまうことがあります。


でも、模試のたびに責められるような言葉をかけられてしまうと、

「模試=怖いもの」「失敗=怒られるもの」

というイメージが子どもの中に残ってしまいます。


本来、模試は成長のための材料です。

結果が悪かったときこそ、

子どもにとって一番必要なのは「冷静にふり返り、改善点を見つける機会」なのです。


おすすめの声かけ例

  • 「今回はここが難しかったんだね。でも、それが分かったことが一歩前進だね」

  • 「この単元は復習すればまだ伸ばせるよ。一緒にやってみよう」

  • 「偏差値じゃなくて、次にどうするかが一番大事だよ」


このように、結果より「過程」と「これから」に目を向けた言葉をかけることで、

子どもは前向きな気持ちを保ちやすくなります。




■ 模試は“点数を取るため”のものではない

模試の最大の価値は、「点数」ではなく「成長へのきっかけ」です。


模試を通して

  • 今の実力を知り

  • 課題を発見し

  • 学び方を見直し

  • 次の行動を決める


このサイクルを回し続けることが、合格に近づく確かな道となります。


模試はあくまで中間地点。結果に一喜一憂するのではなく、

“使いこなす”ことで初めて意味が生まれるツールです。

これから模試を受けるたびに、

「今回はどんな気づきがあるかな?」という視点で向き合っていければ、

お子さんの成長は確実に加速していくでしょう。


模試は成長の良い機会です。

せっかく受けた試験。

数値を見て一喜一憂するのではなく、活かす工夫を凝らしてみましょう。




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2025年6月9日月曜日

【中学受験】おすすめの勉強法

 ―中学受験に向けて“今のうちに身につけたい学び方”とは―

「中学受験を考え始めたけれど、どんな勉強法がいいのか分からない」

「塾の宿題はやっているけれど、ただこなしているだけのように見える」

「効率の良い学び方があれば、早いうちに教えてあげたい」


こんな思いを抱えている保護者の方は、とても多いのではないでしょうか。


中学受験は、短期的な頑張りだけで乗り越えられるものではありません。

1年から2年という長い時間をかけて、知識を積み重ね、思考力や表現力、

そして「学びの姿勢」そのものを育てていく取り組みです。


だからこそ、ただ「量」をこなすだけでは限界があります。

大切なのは、自分に合った“学び方”=勉強法を見つけることです。


今回の投稿では、中学受験をこれから本格的に考える小5・小6の保護者の方に向けて、

子どものタイプに応じたおすすめの勉強法

そしてそれを「どう見つけ、どう続けていくか」まで丁寧に解説していきます。



■ 勉強法は「性格」と「習慣」によって決まる

よく「中学受験に成功した子の勉強法が知りたい」という声を聞きます。

確かに成功体験を参考にすることは大切ですが、

万人に通用する万能の勉強法というものは存在しません。


たとえば──

  • コツコツ型で毎日決まったルーティンが得意な子

  • 気分によって波があるが、好きな教科では集中できる子

  • 視覚的に覚えるのが得意な子、音で覚えるのが得意な子

  • 手を動かすことで理解が深まる子、頭の中で整理するのが得意な子


それぞれ性格も学習スタイルも異なります。


そのため、大切なのは「うちの子はどんなタイプか?」を観察しながら、

合う勉強法を一緒に試行錯誤していくことです。


成功している家庭の共通点は、「このやり方が正しい」と決めつけず、

柔軟に調整しながら自分にフィットする学び方を育てていることにあります。



■ 中学受験生におすすめの勉強法5選

ここからは、数多くの受験生が実際に取り入れて効果を感じている、

おすすめの勉強法を5つご紹介します。

ご家庭でも今日から取り入れられるものばかりです。

ぜひお試しくださいね。



① 音読+説明法(アウトプット中心)

音読をしたあと、「今読んだことを誰かに説明する」というシンプルな学習法です。

これは特に国語・社会・理科などの暗記系・理解系に効果的です。


人は「読んだだけ」「聞いただけ」よりも、

「自分の言葉で説明したとき」に記憶が定着するという研究結果があります。


ご家庭では、「今日の理科の単元、どんな話だった?」と声をかけるだけでも効果的。

説明がつっかえた部分は、「まだ理解が浅い」と気づくきっかけにもなります。



② 間違いノートで「ミスの原因」を見える化

ただ問題を解いて、間違えたら答えを写して終わり…では、

また同じミスを繰り返してしまいます。


おすすめは、「間違えた理由」「どうすれば防げたか」を

自分の言葉で書く「間違いノート」の作成です。


たとえば

  • 問題番号と出題内容

  • なぜ間違えたか(読み違い?知識不足?)

  • 次はどうするか(公式を確認する?メモを取る?)


このノートを1週間に1度見直すだけで、同じ間違いをぐっと減らせるようになります。

まさに“自分だけの復習教材”です。


ちなみに我が家では、"難問ノート"と名付けまして、

模試で間違えた内容を、

問題を写し、その解法を隣のページに書いて溜めているノートがあります。

苦手が一度にわかりますので、復習には効果的です。



③ タイマー学習法(10分集中→2分休憩)

勉強が苦手な子や、集中力が続かない子におすすめなのが

「時間を区切った学習」です。


  • 10分だけ集中

  • 2分だけ休憩

  • また10分だけ取り組む


このリズムを保つことで、「短い集中×複数回」による学習効果が期待できます。

人間の集中力には限界があります。

1時間頑張るより、10分×6回の方が記憶にも残りやすいのです。


タイマーを使えば、遊び感覚で取り組めるのもポイント。

自分で時間を管理する習慣も自然に身につきます。



④ 図と色で覚える“視覚化”学習

視覚的な記憶が強いお子さんには、

「図解」や「カラーペン」を活用する学習法が効果的です。


  • 社会は年表や因果関係を図にする

  • 理科はイラストや図式で整理する

  • 算数は文章題を図や線分図に落とし込む習慣をつける


さらに、重要ポイントを赤・青・緑などで色分けすることで、

見た目でも記憶が残りやすくなります。


ノートがカラフルになれば、学習そのものに対するモチベーションも上がります。

※多くの色を入れすぎないように注意してくださいね。

おススメは3色です。



⑤ 1日1行の「学習ふり返り日記」

勉強内容を記録するだけでなく、

「今日の学習でうまくいったこと」「難しかったこと」「明日の目標」

を1行だけ書く習慣です。


たとえば

今日の算数はわり算の途中で間違えた。 

でも最後まで解けたのが嬉しかった。 

明日は計算ミスに気をつける。


このように、自分で自分の行動を言語化することが、

「学びを振り返る力=メタ認知能力」を育てます。


親御さんがひとことコメントを書いてあげるのも、

親子の信頼関係づくりに効果的です。



■ 合う勉強法を“親子で一緒に見つける”

勉強法に正解はありません。

あるとすれば、それは「その子にとって合っているかどうか」だけです。


だからこそ、親御さんにできる最大のサポートは、

「こうやってみたらどう?」と一緒に試すこと。


そして、「やってみて、どうだった?」と感想を聞いて、また調整していくことです。


たとえば、

「書くのが苦手だから図を描くようにしたら覚えやすくなった」

「音読した後に説明すると、記憶に残りやすい」といった、

小さな発見を積み重ねていくのが最も効果的です。



■ 勉強法は「戦略」ではなく「習慣」

中学受験は、短距離走ではなくマラソンです。

そのため、「一気に覚える」より、

「毎日続けられるやり方」を見つけることのほうが、はるかに大きな力になります。


  • 合う勉強法をいくつか試してみる

  • できたことを肯定的にふり返る

  • 続けやすく、気持ちが前向きになる形に整えていく


これが、受験勉強の“見えない柱”になります。

そして何よりも、お子さんにとっての“自己理解”につながり、

受験が終わったあとにも活きる「学ぶ力」の土台になるのです。


勉強法を見直すことは、単なる効率化ではなく、

自分に合った学び方を手に入れるための冒険です。


今日から、お子さんと一緒にその一歩を踏み出してみませんか?



各科目の効率的勉強法は、また改めて投稿する予定です。


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2025年6月8日日曜日

勉強計画の立て方

 ―「やる気に頼らない」中学受験の習慣化術―

「中学受験に向けて、勉強を始めたいと思っているけれど、

何から手をつけたらいいのか分からない…」


「計画を立てても、3日も続かない。うちの子に合う勉強法ってあるの?」

「つい、できなかったところに目がいって親子ともに疲れてしまう…」


これは、まさに中学受験を意識し始めたばかりのご家庭でよく聞く声です。

中学受験は、短距離走ではなく、1年から2年にわたる長期戦です。


やる気があるときだけ全力で取り組むような形では、

なかなか継続が難しく、途中で息切れしてしまうことも少なくありません。

だからこそ大切になるのが、「勉強計画」です。

とはいえ、ただカレンダーに予定を詰め込むだけでは意味がありません。


お子さんの性格や生活習慣に合った、

“無理のない計画”をどう作るかが、受験勉強の土台をつくるポイントになります。


本記事では、中学受験を目指す小5・小6のお子さんをもつ保護者の皆様に向けて、

現実的で続けやすい勉強計画の立て方を具体的にご紹介します。



■「勉強計画」はなぜ続かないのか?

保護者の方からよくいただくご相談のひとつが、

「計画を立てても全然実行できない」というものです。


実際に、次のような状態に陥っていませんか?


  • テキストの進度を週単位で細かく書き込んでいるが、予定通りに進まず焦る

  • 「これだけは毎日やろう」と決めたのに、体調や用事で崩れてしまい、自己嫌悪

  • 勉強の時間は確保できているのに、集中力が続かず内容が定着しない


これらは、特別なことではなく、多くのご家庭が経験している“中学受験あるある”です。


共通しているのは、「理想に合わせて計画を立ててしまっている」ということ。

つまり、「気合いが入っているときの自分」に合わせた計画になっているのです。


ですが、日々の生活の中では、「疲れている日」「気分が乗らない日」も当然あります。

そのすべてを想定したうえで計画を立てておかないと、

続かないのは当たり前ともいえるのです。



■勉強計画を成功させる3ステップ

ステップ①:受験までの「全体の流れ」をつかむ

まず初めにやるべきことは、大まかなスケジュールを把握することです。


  • 本番の入試はいつか

  • 模試や塾のテストはいつ頃あるのか

  • 小6の夏休みまでに何を終わらせるべきか

  • 過去問に取り組むのはいつ頃か


このように「全体像」を把握しておくと、

今やるべきこと・後回しでもよいことがはっきりします。


「この夏までに、算数の苦手単元は克服したい」
「冬までに理社の一通りのインプットは終わらせたい」など、

先を見据えた逆算型の計画を立てられるようになります。


毎日勉強しているのに、受験に間に合わなかった、

ということのないように、計画はしっかり立てておきましょう。


ステップ②:週単位で“意味のある”計画を立てる

年間スケジュールが見えたら、次は「週単位の計画」を立てましょう。


ここで重要なのは、“ページ数”や“問題数”ではなく、“目的”で区切ること”です。


例:
✕:火曜:理科ワーク4ページ
〇:火曜:植物のつまずき単元を理解→問題演習で確認


このように「なぜこの学習をやるのか」を明確にすることで、

作業になりがちな勉強に意味を持たせ、集中力も定着度も上がります。

を行うことで、

無理のないリズムをつくっていくことができます。



ステップ③:毎日の「ルーティン」をつくる

また、1週間ごとに振り返りと微調整

勉強の習慣を安定させるには、

「決まった時間に、決まった場所で、決まったことをやる」ことが非常に効果的です。


たとえば、

  • 17:00〜17:30 学校の宿題

  • 17:30〜18:00 塾の復習

  • 18:00〜18:15 休憩

  • 18:15〜19:00 苦手単元の演習

このように“固定化”することで、

予定を立て直す手間が省け、「今日は何をやるか」で悩む時間を減らせます。


また、「やることが決まっている」という状態は、

お子さんにとっても安心材料になります。

何をすればいいか分かっていることで、

不安や抵抗感が減り、勉強へのハードルが低くなるのです。



■ 続けるための仕掛けをつくろう

どんなに優れた計画でも、「続かないと意味がない」。

そのためにおすすめなのが、以下の“仕掛け”です。


◎「できたことリスト」を書く

その日できたことをチェックするだけで達成感が生まれます。

「やるべきことリスト」ではなく、

「できたことリスト」を意識すると、前向きになれます。


できたことが増えると、自己肯定感も上がります!!



◎「週末ふりかえりタイム」を親子で

「今週よくがんばったね」「来週はちょっとペースを落とそうか」など、

週に1回のふりかえりを親子で行うことで、子ども自身の“振り返り力”も育ちます。


◎「努力を見える化」する

カレンダーにシールを貼る、グラフをつける、

など視覚的に成果が見えるようにすると、

お子さんのモチベーション維持につながります。



■ “ちょうどいい”計画が、一番強い

中学受験に向けた勉強計画は、「完璧でなくてもいい」のです。

むしろ、

少し余裕があるくらいの“ちょうどいい計画”が、一番継続しやすく、実力が伸びる

という事実を忘れないでください。


1日単位ではなく、1週間単位で調整する
✅“目的”のある学習内容で意味を持たせる
✅生活とフィットしたルーティンをつくる
✅できなかった日があっても、責めない


このような工夫が、親子の安心感と信頼関係を生み、

最終的には受験期の支えになります。


中学受験は「我慢」や「根性」で乗り切るものではなく、

仕組みと習慣で乗り越えるものです。

今日から、ほんの少しでもいいので、“続けられる”第一歩を踏み出してみませんか?


目標に向かって、頑張っていきましょう!!




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