夏休み中盤
夏休みも中盤。
「思ったより勉強が進まない」
「ダラダラして時間だけが過ぎていく…」
そんな焦りを感じているご家庭も多いのではないでしょうか。
一方で、この夏にぐんぐん成績を伸ばしている子たちも、確かにいます。
実はその子たちが必ずやっている“ある習慣”があります。
特別な教材でも、毎日10時間勉強することでもありません。
その習慣とは――
「前日の振り返りを、翌日の朝にしている」ことです。
えっ、それだけ?…と思う方へ
「振り返りなんて当たり前じゃない?」
「それで成績が伸びるの?」
そう感じた方も多いかもしれません。
でも実際には、「やったことで満足して終わり」になっている子が非常に多いのです。
大切なのは、“振り返りの質”と“タイミング”。
夏に伸びる子は、やったことを終わらせたままにせず、
翌日の朝に軽く復習・確認をする習慣を持っています。
たった5分〜10分の振り返りが、
理解の定着・ケアレスミスの防止・自信の蓄積につながっているのです。
翌朝の振り返りが“学力アップ”につながる3つの理由
① 記憶の定着を強化できる
人間の脳は、寝ている間に記憶を整理します。
つまり、前日に学んだことを翌朝に復習することで、「長期記憶」に変わりやすくなります。
「1回やって終わり」よりも、「翌日に軽く見直す」方が圧倒的に忘れにくくなるのです。
②「できた」「できなかった」を整理できる
夏に伸び悩む子の特徴の一つに、
「どこができて、どこができなかったか」を自分で把握できていない点があります。
朝の振り返りでは、
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昨日の問題で間違えたところをもう一度やる
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わかっていたと思っていた部分を確認してみる
といった作業を通じて、自分の理解度を客観的に見る習慣がつきます。
この習慣が、後の模試や受験勉強に大きく役立つのです。
③ 自信とモチベーションにつながる
朝、前日の勉強を見返して「覚えていた!」「解けた!」という体験があると、
それだけで一日が前向きに始まります。
逆に、前日やったことをすっかり忘れていると、
やる気もガクッと下がってしまいますよね。
勉強は“自信の積み重ね”が最大のエネルギー源。
毎朝の5分復習は、心のエンジンを温めてくれる“習慣の魔法”なんです。
どうやって振り返る?やり方の例
とはいえ、「具体的にどうやるの?」という声もあると思いますので、
簡単な振り返り方法を3つご紹介します。
📘1. 「昨日の1問」を朝に解いてみる
前日にやった問題の中から、1問だけ選んで、朝もう一度解いてみる。
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昨日ミスした問題
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覚えにくかった英単語
-
意味が曖昧だった理科の用語 など
これだけでも記憶にグッと定着します。
📒2. ノートを10分だけ読み返す
復習用の「確認ノート」や「まとめノート」がある場合は、
それを朝にざっと見返します。
音読するのも効果的。
特に国語・社会・理科の暗記事項は、口に出すことで脳に残りやすくなります。
🗒️3. 「昨日の自分へのメモ」を残す
前日の勉強後に「これは明日もう一回やる」とメモしておき、
それを朝イチで確認するスタイルです。
「覚えてた!」という達成感がやる気につながります。
保護者ができるサポートとは?
この“振り返り習慣”は、お子さんひとりでもできますが、
最初のうちは保護者が少しだけ声をかけてあげると、より定着しやすくなります。
たとえば…
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「昨日やったあの漢字、今覚えてる?」
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「昨日の理科、朝ごはんのときにクイズ出してみようか」
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「あの問題、今なら自力で解けるかな?」
こんな一言で、朝の復習タイムが“楽しい親子の時間”にもなります。
無理に毎日でなくてもOK。週に2〜3回だけでも、継続すれば効果は出てきます。
成績は、“積み上がる仕組み”で伸びる
勉強の成果は、ただ「たくさんやったか」では決まりません。
やったことをどれだけ身につけたか、振り返ったかが、成績の伸びを左右します。
その鍵になるのが、“翌朝の振り返り”というたった1つの習慣。
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5分でできる
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道具もいらない
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毎日やれば、学力もやる気も伸びていく
この夏、お子さんの学習スタイルにこの“たった1つの習慣”を取り入れてみませんか?
次回は、「親の声かけひとつで変わる!夏の勉強がはかどる魔法の言葉」をお届けします。
毎日のサポートに役立つヒントを、具体例とともにお伝えします!


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