2025年11月30日日曜日

【受験直前】本番で緊張しない子が実践している“3つのメンタル術”

 不安になるのは当たり前

 受験が近づくにつれて、多くの受験生が不安に悩まされます。


「本番で頭が真っ白になったらどうしよう…」

「緊張して実力が発揮できなかったら…」


こう感じているのは、あなただけではありません。

これは誰にとっても自然な感情です。


 しかし、長年多くの受験生を指導してきて痛感することがあります。

それは、本番で実力を出し切る子と、緊張で崩れてしまう子の差は“才能”ではなく

“準備と習慣”で決まるということです。


 今日は、本番で緊張に負けない子が実践している「3つのメンタル術」を、

心理学・脳科学の観点も踏まえながらわかりやすく解説します。



■ ① 緊張しない子は「緊張を無くそうとしない」

 まず知っておいてほしいことがあります。

緊張は完全には無くならないということです。


緊張は人間の脳の“防衛反応”であり、

危険や重要な状況で集中力を高めるためのものです。


 多くの受験生は「緊張しないようにしなきゃ」と思い、

逆に緊張が強くなってしまいます。

しかし、本番に強い子はここが違います。


【本番に強い子の考え方】

✔ 緊張は“成功のサイン”だと捉える

✔ 緊張を無理に無くそうとしない

✔ ほどよい緊張感は集中力を上げてくれると知っている


 心理学では、

“緊張=悪いもの”という認識が一番緊張を高めると言われています。

 まずは、緊張はあっていい。むしろ必要なもの。


この考え方に切り替えるだけで、心が驚くほど安定します。



■ ② メンタル術①「ルーティン化」で心を安定させる

 スポーツ選手も試合前に必ずルーティンを行うのは、

脳を“落ち着いたモード”に切り替えるためです。

受験でもこれは非常に効果的です。


【受験生におすすめのルーティン例】


・試験開始前に深呼吸を3回

・机に座ったら必ずシャープペンを整える

・試験直前に「今日できることをやる」と心の中で唱える

・見直しノートを1ページだけ読む


 ルーティンは「行動トリガー(スイッチ)」です。

脳は「いつも通りの動作」で安心し、緊張が和らぎます。


【ポイント】

✔ ルーティンは“短くて簡単”なもの

✔ 当日だけでなく“毎日”やっておくこと

✔ 自分に合うものを1つに絞ると効果が高い


 ルーティンを持つだけで、本番の不安は大きく減ります。


■ ③ メンタル術②「成功のイメージトレーニング」を毎日行う

 イメージトレーニングは、

スポーツや医療の分野でも効果が証明されているテクニックです。

脳は“イメージしたこと”を現実の体験と近い形で記憶すると言われています。


 受験生に最も効果的なのは、

以下のような“成功の映像”を毎日数分思い浮かべることです。


【成功イメージの例】

・落ち着いた気持ちで試験会場に入る自分

・1問目がスッと解けてホッとする自分

・時間配分通りに進めている自分

・最後まで集中して解き切る自分

・終わった後の達成感のある表情

 

これを繰り返すことで、脳は

「本番も大丈夫だ」

「いつも通りできる」

と認識し、緊張のレベルが自然に下がります

 特に入試まで残り1~2週間の時期は、この習慣の効果が大きく表れます。


■ ④ メンタル術③「今日やることを明確化」して迷いを減らす

 不安の正体を突き詰めると、ほとんどの場合 “何をすべきかわからないこと” にあります。

 伸びる子ほど、本番が近づくほど「今日やること」が明確です。


【今日やることリストの例】

・漢字10個

・計算問題10分

・過去問の大問1つ

・見直しノート5分

・苦手単元の基礎を1ページ


 これを毎日作ることで、

  • 勉強に迷いがなくなる

  • 達成感が積み上がる

  • 自信が生まれる

といったメンタル面でのメリットが非常に大きいのです。


 逆に、伸び悩む子は“気分で勉強する”ため、勉強の質が安定せず不安が消えません。


 迷いが減ると、緊張も減る。

これも受験指導の現場で強く実感するポイントです。


■ ⑤ 本番で緊張しないために「当日の戦い方」を事前に決める

 緊張しやすい受験生は、本番のイメージが曖昧なことが多いです。

逆に、本番に強い子は 「いつ・どう動くか」 をあらかじめ決めています。


【決めておくと安心なこと】

✔ 会場に何時に入るか

✔ 試験開始までの30分で何をするか

✔ 1問目はどの大問から始めるか

✔ 時間配分

✔ 捨てる問題の基準

✔ 最後の5分で何をするか


 これらを決めておくと、

「次何しよう…?」という不安が消え、緊張が半分以下になります。


■ ⑥ 緊張は“悪いことではない”。使いこなせば武器になる。

 緊張は、あなたが真剣に取り組んでいる証拠です。

そして、適度な緊張には以下の効果があります。


  • 集中力が高まる

  • 脳が活性化する

  • 判断力が鋭くなる

  • ミスが減る

 

大切なのは、緊張を「ゼロ」にすることではなく、

“コントロールして使う”という感覚です。


 この感覚を身につけた受験生ほど、本番に強くなります。



■ ⑦ まとめ:メンタルは技術。誰でも伸ばせる。

 受験直前こそ、メンタルが大きく成績に影響します。

しかしメンタルは“才能”ではありません。

今日からでも鍛えることができる、“技術”です。

今日から始めるべきことは3つ。


✔ ルーティン化

→ 心を安定させる「スイッチ」を作る


✔ 成功イメージの習慣化

→ 本番に強い脳をつくる


✔ 今日やることを明確化

→ 不安と迷いを減らす


 これらを続けるだけで、緊張は“あなたの味方”になります。

本番で実力を発揮できる受験生は、特別な人ではありません。


 あなたも今日から、その一歩を踏み出せます。

 この冬が、あなたの努力を最大限に発揮できる季節となりますように。


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2025年11月29日土曜日

【残り1か月で伸びる“解き直しノート”の作り方。効率が10倍になる方法】

解き直しノート=最強問題集 


 受験直前期に最も効果的な勉強法のひとつが「解き直し」です。

しかし、ただ“やり直す”だけでは十分ではありません。

成績が急激に伸びる生徒は、解き直しのやり方が違います。


その中でも“伸びる子が必ずやっている”のが 「解き直しノート」 の活用です。

 このノートは単なるミスの記録ではありません。

「点数が伸びるために必要な部分だけを、効率よく復習するシステム」

です。

 今日は、受験本番まで残り1か月という今だからこそ、

最も効果が出る「解き直しノート」の正しい作り方をお伝えします。

作り方を変えるだけで、復習効率が10倍になり、点数の伸びが劇的に変わります。


解き直し部分は、自分の苦手やできない問題の集まり。

つまり最強の問題集であり参考書になるわけです。



■ ① “伸びる子”は例外なく「解き直しノート」を持っている

 長年の指導経験から断言できますが、

残り1〜2か月で伸びる生徒の共通点は、必ず解き直しノートを作っていることです。


 逆に言えば、

解き直しを「その場だけ」で終わらせる生徒ほど、

伸び悩みやすいということでもあります。


 解き直しノートには次のメリットがあります。

  • 同じミスを繰り返さなくなる

  • 「直前にやるべき内容」が一目でわかる

  • 過去問の点が安定する

  • 最も効率よく得点を伸ばせる

  • 自信がつき、精神的に安定する

 特に受験直前の時期は、

“何をやらないか”の取捨選択こそが合否を左右します。

解き直しノートがあると、その選択が圧倒的にやりやすくなります。



■ ② まず知っておきたい「解き直しノートの絶対ルール」

 

多くの生徒がやりがちな失敗は、


  • ノートが分厚くなりすぎる

  • 何でもかんでも書いてしまう

  • 見返す量が多すぎて逆に効率が悪い


というものです。

 解き直しノートで一番大事なのは、

“書く問題を徹底的に絞ること”


 書くべきなのは次の3種類だけです。


★① 本来は取れたはずの問題(=取りこぼし)

例:計算ミス・読み落とし・時間不足

→ 最優先で改善すべき部分

→ 点が伸びるスピードが最も速い


★② 何度も間違える問題(=癖になっているミス)

→ ここを直せば安定感が一気に上がる


★③ 解法のパターンが曖昧な問題(=応用の土台部分)

→ 冬の伸びを生む“理解系の弱点”


 この3つ以外は、ノートに書かなくても大丈夫です。

むしろ、書きすぎは逆効果になります。



■ ③ 伸びる子が実践している「書き方の型」

 解き直しノートに書くときの“最強のテンプレート”があります。

これだけで効率が劇的に上がるため、ぜひそのまま使ってください。


【解き直しノートの書き方(テンプレ)】

① 〈問題番号〉

どの教材・どの年度の過去問かを必ず書く

例:2024年度/大問3(2)


② 〈ミスの理由〉

最も重要な項目。

「なぜ間違えたか」を一言で書く。

例:

・計算の途中で符号ミス

・式の立て方を誤った

・読み飛ばし

・時間不足

・解法を忘れていた


③ 〈正しい考え方〉

解説の丸写しではなく、自分の言葉で短く書く。

「このタイプはこう解く」という“型”にすることが大切。


④ 〈次に同じ問題を見るタイミング〉

・翌日

・3日後

・1週間後


復習のタイミングを書いておくと、忘却しにくくなる


⑤ 〈再チャレンジ結果〉

再度解いたとき、「何分で解けたか」「正解したか」を記録。


→ 成長を実感でき、自信につながる

→ 不安が減るので本番に強くなる


■ ④ 解き直しノートの“最強の使い方”は「直前期のルーティン化」

 ノートは作っただけでは意味がありません。

本当に効果が出るのは、使い方です。



★使い方①:毎日5〜10分でいいので必ず見返す

 直前期は新しい問題より「解けるようになるべき問題」を優先。


★使い方②:朝一番 or 勉強開始前に1問解く

→ 脳のウォーミングアップとして最適

→ 勉強の質が大きく上がる


★使い方③:過去問を解く前に“注意ポイント”として読み返す

→ 失点パターンを意識できるため点数が安定する


★使い方④:試験前日・当日に見る「自分だけの攻略本」にする

→ 過去のミスが一目でわかり、精神的な安心感が生まれる


■ ⑤ 解き直しノートを作った生徒ほど“点の安定感”が出る理由

 解き直しノートは、

「本番でミスを減らすための訓練」

と言い換えることができます。


 本番で多い失点は、

  • 本来取れた問題のミス

  • 時間配分の誤り

  • 焦りによる判断ミス

  • 深い理解がないままの突っ込み

などですが、これらはすべて“解き直しノート”で改善できます。


 このノートがあると、
「どの問題を絶対に落としてはいけないか」が明確になり、

受験生は“合格点を安定して取る力”を身につけやすくなります。



■ ⑥ まとめ:直前期は解き直しノートが成績を決める

 受験直前の1か月で成績が伸びるかどうかは、

「どの問題を優先して復習するか」

でほぼ決まります。


 解き直しノートは、その優先順位を明確にする最強のツールです。

今日から始めるべき行動は以下の3つです。


✔ 書く問題は“取りこぼし・癖ミス・曖昧な解法”の3つだけ

✔ テンプレに沿って短くまとめる

✔ 毎日少しずつ見返して、本番の“合格点を安定させる力”を鍛える


 解き直しノートは、努力の量を変えなくても点数を伸ばせる、

最もコスパの高い勉強法です。

残り数週間の行動が、本番の結果を大きく変えます。


 今日からぜひ、あなた専用の「解き直しノート」を作り始めてください。



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2025年11月28日金曜日

【点数が伸びない原因は“量”ではなく“順番”。冬前に直すべき勉強の順序とは】

 勉強量を増やすだけでは伸びない!?


 受験が近づき、焦りから勉強時間だけを増やしてしまう生徒が増える時期です。

しかし実際には、

勉強量を増やしても点数が伸びないという悩みを抱える生徒は非常に多いものです。


 では、なぜ頑張っているのに点数が伸びないのか。


多くの生徒が誤解していますが、

点数が伸びない一番の原因は「努力不足」でも「才能」でもありません。

“勉強の順番”が間違っているからです。


 何を、どの順番で、どれだけの深さで取り組むか。

この順番が正しいだけで、同じ勉強量でも成績は大きく変わります。

 

今日は、冬期講習前に必ず知っておくべき「正しい勉強の順番」をお伝えします。



■ ① 勉強は「順番を間違える」と、どれだけ頑張っても伸びない

 学校でも塾でも、勉強は“積み上げ型”です。

特に算数・数学・英語は、基礎が抜けた状態で応用問題に触れても理解が追いつきません。


 多くの生徒は、

  • いきなり過去問へ

  • 苦手単元から着手

  • 難しい問題に時間をかける

  • 基礎を飛ばして演習だけ繰り返す


という“逆順”の勉強をしてしまいます。

 

 結果として、

  • 「わかったつもり」になる

  • 点数が安定しない

  • 同じミスを何度も繰り返す

  • 自信がなくなる


という状況に陥ります。

 順番を正すだけで、伸び悩みのほとんどが解消されると言っても過言ではありません。



■ ② 正しい勉強の順番は「4ステップ」で考える

 点数が伸びる生徒の多くは、自然とこの4ステップを踏んでいます。


【ステップ①】基礎の確認(=知識・ルール・公式の整理)

→ これが抜けた状態で応用に取り組むと伸びない


【ステップ②】典型問題の理解(=頻出パターンの把握)

→ “解き方の型”を身につける時間


【ステップ③】実戦演習(=過去問・模試レベル)

→ ここで初めて本番形式に触れる


【ステップ④】戦略調整(=時間配分・解く順番の最適化)

→ 受験前の最終仕上げ


 順番を見ると、過去問は「③」の段階です。

つまり、過去問や難問を中心に勉強して伸び悩んでいる生徒は、

完全に順序が逆になっていることがわかります。


 冬期講習前に一度この順序を整えるだけで、点数の安定感が大きく変わります。



■ ③ 伸びない子がやってしまう“間違った順番”

 冬前〜冬期講習にかけて、伸び悩む子ほど次のような順番で勉強してしまいます。


● ① 過去問を解く

 基礎が固まっていないので、点が取れずに自信をなくす。


● ② 苦手単元だけ集中してやる

 点につながらない努力になりがち。


● ③ 難問を解いて「勉強した気」になる

 しかし得点力には直結しない。


● ④ 基礎に戻るが時間が足りない

 理解が浅いまま冬期講習や本番を迎えてしまう。


 この流れでは、点数が伸びないのは当然です。



■ ④ 正しい順番に戻すだけで、点数は安定し始める

 では、どう順番を組み立て直せば良いのか。

冬前の今やるべき最適な順番を紹介します。


★ ① 基礎の抜けを3日で洗い出す

  • 英語の文法・語彙

  • 算数・数学の公式

  • 理科・社会の用語

  • 国語の語彙・漢字

 基礎の抜けは短期間で洗い直すほど効果が出ます。


★ ② 典型問題のパターンを整理する

 塾のテキスト・標準レベルの問題集を使って「よく出る問題」だけを徹底的に固める。

 学生の多くが、


“応用に行く前に、このステップが不十分”です。


★ ③ 過去問は“1日おき”に実施

 毎日過去問を解くのは効率が悪いです。

「解く→復習→改善」のサイクルに時間をかける方が点数が伸びます。


★ ④ 解いた過去問の「戦略」を毎回見直す

  • どの大問に何分使ったか

  • 飛ばすべき問題はあったか

  • 本来取れる問題を落としていないか

  • 時間配分は適切だったか

 冬の伸びは、この④の質で大きく決まります。



■ ⑤ 冬は「点を伸ばす順番」を整えるだけで成績が変わる

 受験直前の冬は、量を増やせばいいわけではありません。

 伸びる生徒の共通点は、

「順番」を間違えないことです。


 具体的には…

  • 基礎 → 典型 → 実戦 → 戦略

  • 易→標準→応用

  • できる問題 → できない問題の順に進む

  • “点につながる”単元から着手する

 

この優先順位が正しいだけで、同じ勉強時間でも成果が3倍変わります。



■ ⑥ まとめ:順番を整えることが、冬の最大の伸びにつながる

 冬は、勉強の努力量ではなく、

“正しい順番で積み上げられているかどうか”が勝敗を分けます。


 今日取り組むべきことは、


✔ 基礎の抜けを一度整理

✔ 典型問題で“型”を固める

✔ 過去問は解くだけでなく復習中心

✔ 時間配分・解く順番を毎回調整


 この4つです。

 順番が整っていれば、誰でも必ず伸びます。


冬は、最小の努力で最大の効果を出せる“逆転の季節”です。

今日から、正しい順番で学習を積み上げていきましょう!!



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2025年11月27日木曜日

【あと数週間で“伸びる子”と“伸び悩む子”の違いとは?冬に強い子の学習習慣】

 冬の過ごし方で成績は変わる!

 受験が近づき、過去問や模試の点数が気になり始めるこの時期。

「まだ間に合うのか」「今から伸びるのか」

と不安になる生徒や保護者の声を多く聞きます。


しかし、長年受験指導をしてきた中で確信していることがあります。

それは、受験直前の数週間が、成績に最も大きな伸びをもたらすタイミング

だということです。


 そして、この時期に伸びる生徒には、共通する“学習習慣”があります。

逆に言えば、

習慣を変えない限り、勉強量を増やしても伸び悩んでしまうということです。


 今日は、冬に「伸びる子」と「伸び悩む子」の違いを、

具体例も交えながらお伝えします。

これを知るだけで、今日からの勉強の質が大きく変わります。



■ ① 冬に伸びる子の共通点は「勉強量」ではなく“思考の癖”

 冬は誰もが必死に勉強します。

その中で差がつくのは、単純な努力量より、勉強の取り組み方や考え方です。


 伸びる子は、次のような“思考の癖”を持っています。

  • 何をすべきか“自分で”考えられる

  • 解けなかった問題を放置しない

  • ミスをそのままにせず、原因を書き出す

  • 迷ったら基礎に戻る

  • 時間配分を常に調整する

 

 一方、伸び悩む子は…

  • 今日の勉強内容が曖昧

  • とにかく量をこなそうとする

  • 解けなかった問題を後回し

  • 根拠のない自信か、必要以上の自己否定

  • 過去問の点数に一喜一憂

 

つまり、冬に伸びるかどうかは“習慣の質”で決まると言えます。



■ ② 伸びる子は「今日やること」が明確

 冬になると勉強量は自然と増えます。

そのとき、最も大切なのは、今日やるべき内容が具体的に決まっているかどうかです。


 伸びる子は、

  • 過去問の復習はどこまでやるか

  • どの単元を今日終わらせるか

  • どのミスを重点的に改善するか

  • どの問題は時間を決めて解くか


など、細かい単位で“今日の行動”を明確にしています。

 

一方伸び悩む子は、

「とりあえず問題を解く」「何となく模試の復習をする」

という曖昧な勉強になりがちです。


 冬に最も伸びるのは、勉強量の多さではなく、今日の行動の明確さなのです。



■ ③ 伸びる子は「弱点を1つずつつぶす」ことに集中する

 冬期講習や直前期は“弱点の総仕上げ”の期間ですが、

伸びる子は弱点を広く触るのではなく、一つずつ確実につぶすことを重視します。


 弱点を一つつぶすと、

  • 得点源が増える

  • 自信がつく

  • 他の単元への理解も進む

  • 過去問の点が安定する

という効果が生まれます。


 一方、伸び悩む子は“弱点を広く触るだけ”になり、

深い理解につながらないため成績が安定しません。

 冬に伸びる生徒の合言葉は、「弱点は一つずつ、確実につぶす」です。



■ ④ 伸びる子は「戦略的に捨てる」

 受験直前期になると、勉強の“選択と集中”が必須になります。

伸びる子は、すべてを完璧にしようとせず、点数に結びつく部分だけに集中します。


 具体的には、

  • 正答率の低い超難問は触らない

  • 苦手な単元の中でも、優先順位をつける

  • 本番で“捨てる問題”を決めている

  • 時間をかけても点になりにくい問題は避ける

 

反対に伸び悩む子は、苦手を全部克服しようとして、時間を大量に失います。


 受験は“総合力”でも“満点勝負”でもありません。

“合格点を確実に取りにいく勝負”です。



■ ⑤ 伸びる子は「解き直しに時間を使う」

 冬に伸びる生徒のほぼ全員が、

“解き直しの質”が圧倒的に高いという共通点があります。


 具体的には…

  • ミスした原因を書き出す

  • 同じパターンを3回以上練習

  • 時間を測り直す

  • 解き直しノートを作る

  • 正答率の高い問題を安定させる訓練をしている


 この「解き直しの質」は、理解力よりも努力量よりも、

過去問の点数を安定させる最大の武器です。



■ ⑥ 伸びる子は「学習リズムを崩さない」

 冬は模試・期末テスト・過去問演習・講習準備…と、とにかく予定が詰まります。

伸びる子は、この忙しい時期でも リズムを崩しません


  • 毎日同じ時間に勉強を始める

  • 1日のルーティンが決まっている

  • 睡眠のリズムを保つ

  • 一度崩れても翌日に必ず立て直す


 リズムが整っていることで、集中力が高まり、効率的に勉強を進めることができます。


 一方伸び悩む子は、

調子のいい日と悪い日の差が激しく、“波のある勉強”になりがちです。



■ ⑦ 冬にもっとも大事なのは「伸びる習慣を作ること」

 結局、冬で伸びるかどうかは、

“習慣の差”が最も大きく影響します。


 伸びる生徒は、次の3つを必ず実行しています。

● 1.今日やることを明確にする

→ 勉強が散らばらず、達成感が出る。


● 2.弱点を一つずつつぶす

→ 過去問の点数が安定する。


● 3.学習リズムを崩さない

→ 着実に伸びる学習習慣が定着する。


 これらは“特別な才能”ではありません。

誰でも今日から実行できることばかりです。



■ まとめ:冬は「伸びる子の習慣」を真似するだけで成績が変わる

 冬は、勉強の量より質、そして習慣が勝敗を分けます。


 今日から、


✔ 今日やるべきことを決める

✔ 弱点を一つずつ確実につぶす

✔ 学習リズムを整える


この3つを徹底するだけで、受験直前の伸びは確実に変わります。


 誰でも、今からでも、必ず伸びます。

冬の数週間は、想像以上に大きな変化をもたらす力があります。


 この冬が、

あなたにとって“自分史上最高の伸び”を実感できる季節になりますように。



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2025年11月26日水曜日

【冬期講習を最大限に生かすために、今やるべき“弱点3つの整理法”】

 冬期講習の効果を最大限に引き出すために

 冬期講習は、年間を通してもっとも学力が伸びると言われる大切な期間です。

この時期の取り組みが、受験本番の点数にも大きく影響します。

しかし、冬期講習にただ参加するだけでは十分な効果は得られません。


「冬期講習で何を強化するのか」を事前に整理しておくことで、

講習の効果は2倍にも3倍にも変わります。


 そこで今日は、

冬期講習を最大限に生かすために必ずやっておきたい「弱点の整理方法」を、

シンプルで効果的な3ステップにまとめてお伝えします。


長年多くの受験生を見てきた経験から、

講習前のこの準備こそが、伸びる生徒の大きな共通点だと断言できます。

せっかく受講する冬期講習。

最大限に活かしていきましょう!!



■ 冬期講習を“成功させるかどうか”は、講習前の準備で決まる

 冬期講習の期間は限られています。

特に受験生は、残りの日数が少ない中で、

どこに時間を使うかが合否の分かれ道になります。


 伸びる生徒に共通しているのは…

  • 何を伸ばしたいかが明確

  • 苦手の優先順位がついている

  • 目標が具体的

  • 「講習中にやるべきこと」が固まっている

ということです。

 

 反対に伸びにくい生徒は…

  • なんとなく苦手そうなところをやる

  • 単元を広くやろうとしすぎる

  • 得点に結びつきにくい部分に時間を割く

  • 漠然とした不安で勉強が散漫になる

という傾向があります。

 

冬期講習を成功させるカギは、

講習の“前”の段階で、どれだけ整理できているかにあります。



■ 弱点整理でやるべきことは、たった3つ!

 弱点の整理は複雑に考える必要はありません。

本当に点につながる弱点は、次の3つだけです。


①「本来は取れるはずの問題」の落とし込み(=取りこぼし)

→ 最優先でつぶすべき部分


②「短期間で伸びる単元」(=知識・基礎の抜け)

→ 講習前に固めておくと効果が最大化


③「苦手単元の本丸」(=解法不安・応用分野)

→ 冬期講習で集中的に取り組むべき部分


 

 たったこれだけですが、この3つを分類するだけで、

“勉強が散らばらない”“講習が最大効率になる”

という大きなメリットがあります。


■  弱点整理①:「本来は取れたはずの問題」を洗い出す

 まず最初に取り組むべきはここです。

実は、冬期講習前にもっとも伸びるのは 「取りこぼし」の改善です。

 

取りこぼしにはこんなものがあります。

  • 計算ミス

  • 読み違い

  • 問題文の抜け

  • ケアレスミス

  • 時間不足で飛ばした問題

  • 簡単な知識の抜け


 これは、努力ではなく“処理の改善”で一気に点数が変わる部分です。

特に算数・数学は、

取りこぼしをなくすだけで10点〜20点伸びることも珍しくありません。

連日同じことをお伝えしていますが、

とても大切な事なのです。


 冬期講習前に「ミスのパターン」を知ることで、

講習期間を「基礎の積み上げ」ではなく「得点力強化」に使えるようになります。



■ 弱点整理②:短期間で伸びる単元を優先する

 次に整理すべきは「伸びやすい単元」です。

具体的には、

  • 理科社会の暗記系

  • 英単語・語彙

  • 算数・数学の基本パターン

  • 国語の語彙・漢字


これらは 短期間でも成果が出やすい分野です。

 この部分が抜けたまま冬期講習に突入すると、

講習中に応用問題を解くための“土台”が不足します。


逆に、この土台が固まっていれば冬期講習を一気に加速させることができます。

 冬期講習は“応用力”や“戦略”を鍛える時間に使いたいので、

短期間で固まる基礎は講習前に片付けておくのが理想です。



■ 弱点整理③:「苦手単元の本丸」は冬期講習で深く取り組む

 最後に整理するのが“本丸”。

これは、冬期講習で講師と一緒に深堀りしながら取り組むべき領域です。


  • 図形問題

  • 文章題の読解

  • 関数

  • 理科の計算問題

  • 国語の記述対策

  • 難度の高い歴史・地理の応用


このような分野は、自走での学習では限界が出やすいため、

冬期講習でプロと一緒に進めることで最も伸びやすくなります。


 特に “できそうでできない単元”は最優先で講習で扱うべき内容 です。

冬期講習はここに一気にエネルギーを投入できます。



■ 弱点整理をするだけで、冬期講習の効果は3倍になる

 弱点の整理をしていない生徒と、整理した生徒では、

冬期講習後に大きな差が生まれます。


整理していない生徒

  • 授業が流れ作業になる

  • 何を優先すべきかわからない

  • 講師の指示が頭に入らない

  • 伸びても点数に直結しない


整理した生徒

  • 講習でやるべきことが明確

  • ピンポイントで弱点を撃ち抜ける

  • 伸びたところがそのまま得点になる

  • 過去問の点数が安定する

 

これは学力の差ではなく、準備の差です。



■ まとめ:冬期講習は「準備した人から伸びる」

 冬期講習は、ただ受けるものではありません。


“戦略的に使う”ことで大きな伸びにつながる特別な期間です。

 そのためにはまず、

①取りこぼしの洗い出し

②短期間で伸びる基礎の整理

③講習で深掘りすべき本丸を決める


この3つを行うことが何より大切です。


 今日取り組む30分の整理が、冬期講習の成果を大きく変えます。

無駄なく、迷わず、効率的に。

今年の冬を“過去最高の伸びを実感できる冬”にしていきましょう。


冬期講習の講座内容などは各塾で決定されていると思いますが、

講習が始まる前に自分でできることは早い段階で取り組むようにしていきましょう!



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2025年11月25日火曜日

【冬期講習前】苦手対策はどこから手をつける?優先順位のつけ方を完全ガイド

 勉強の優先順位


 冬期講習が近づいてくると、

多くの生徒が「どこから手をつければいいのかわからない…」と悩み始めます。


学校の課題・模試の復習・過去問・弱点補強。

やるべきことが多すぎて、優先順位がつけられず、

結果として“手当たり次第の勉強”になってしまうケースは非常に多いです。

これは良くありません。


 しかし、冬期講習は一年の中でもっとも学力が伸びやすい期間であり、

ここでの勉強の質で受験の後半戦が大きく変わります。

大切なのは「苦手単元だからやる」のではなく、

“合格点に結びつく順番で取り組む”ことです。

 この記事では、冬期講習前に必ず知っておきたい

「苦手対策の優先順位」を、長年の指導経験をもとにわかりやすくまとめました。



■ ① 苦手を“全部”やろうとすると必ず失敗する

 まず最初に知っておいて欲しいことは、

苦手を全部つぶす必要はないということです。


特に苦手部分が多いとき、

今からすべての苦手を克服することは極めて難しいと考えられます。


受験は時間との勝負。


限られた期間で最大の成果を出すには、取捨選択が欠かせません。

 

実際、伸びる生徒に共通しているのは、

  • 苦手が残っていても気にしすぎない

  • 得点に結びつく場所だけ重点的にやる

  • 「できる問題を確実に伸ばす」意識が強い


という“戦略的な学習姿勢”です。

 

反対に、苦手単元を網羅的にやろうとすると、

  • 時間が足りない

  • メリハリが無くなる

  • 本番での得点力につながらない
    という状態に陥り、勉強しているのに点数が伸びない悪循環に入ってしまいます。


 まずは、「すべてはやらない」「点につながるところに集中する」

これを前提にしましょう。



■ ② 冬期講習前に必ず行うべき“苦手の棚卸し”

 優先順位をつけるために、最初にやるべきは “苦手の棚卸し” です。

むやみに取り組むのではなく、苦手の種類を整理することで、

勉強の効率と効果が大きく変わります。


棚卸しは、次の4つに分類すると非常にわかりやすくなります。


① 解法・考え方の理解不足

 典型問題が解けない、文章題の読み取りができない、図が描けない…など、

理解の根本に原因があるもの。


② 知識不足・暗記不足

 理社や英単語、漢字など、単純に覚えていないだけで点が落ちているもの。


③ ケアレスミス・処理速度不足

 計算ミス、読み飛ばし、見直し不足、処理の遅さが原因のもの。


④ 時間配分の問題

 最後の大問が毎回白紙、後半で焦ってしまうなど、実力とは別の“戦略の問題”。

 苦手はこの4つのどこに属するのかを明確にしないと、

どれだけ勉強しても成果に結びつきません。



■ ③ 苦手対策の「優先順位」はこの順番が最強

 冬期講習前に最も効率よく点数を伸ばす優先順位は、次の通りです。


★優先順位1:③ケアレスミス・処理速度

ここは最短で点が伸びる“即効性エリア”です。

 計算のスピードや見直しの工夫だけで、5〜15点はすぐに変わります。

特に算数・数学は“取りこぼしを減らす”だけで合格圏に入る生徒が非常に多いです。


★優先順位2:②知識不足・暗記

暗記は短期間で大きく伸びます。

 理科・社会・英語は記憶の質と量が点数に直結するため、

冬期講習の前にできるだけ土台を固めておくことで、

講習中の学習効率が格段に上がります。


★優先順位3:①解法理解(苦手単元の核心)

→ 本来は重要ですが、優先順位としては③→②のあと。

→ なぜなら、「基礎が抜けたまま難問に取り組む」のは非効率だからです。

 冬期講習で講師と深く取り組むと最も効果が出る領域でもあります。



★優先順位④:④時間配分・戦略

→ 受験直前に最も点数を押し上げる要素。

 演習量が増える冬期講習のあとに「戦い方」を固めることで、

過去問・本番の点が安定します。



■ ④ 「優先順位を間違える」と、努力が結果につながらない

 冬になると多くの生徒が陥る失敗は、“優先順位が逆”になっているということです。


よくあるパターンは…

  • 苦手単元だけをずっとやる

  • 難しい問題ばかり解こうとする

  • 暗記を後回しにする

  • ミスの分析をしない


これでは、いくら勉強しても点数が伸びません。

優先順位を正しく並べるだけで、同じ勉強量でも効果は3倍以上に跳ね上がります。



■ ⑤ 冬期講習前に必ずやっておくべき具体的ステップ


 今日から始められる、効果の高いステップを紹介します。


ステップ①:過去問・模試の“失点理由”を書き出す

 感覚ではなく、紙に書き出して視覚化します。

頭の中だけで処理してしまうと、また同じことの繰り返し・・・

となることが多いです。

視覚化はとても大切です。


ステップ②:失点を「①理解・②知識・③ミス・④時間配分」に分類

 原因が見えると、やるべきことが9割決まります。


ステップ③:“点に直結する順番”で取り組む

 最短で効果が出るのは

ミス減少 → 暗記 → 単元理解 → 時間配分 の順です。


ステップ④:冬期講習で深堀りしたい“本丸”を決める

 講習では、③と④の「本丸」に集中すると伸び幅が最大になります。



■ ⑥ まとめ:冬期講習前は「選択と集中」で成績が変わる

 冬期講習は、一年で最も伸びるチャンスです。

しかし、それを最大限いかすには、勉強量より 優先順位が鍵 になります。


 苦手を全部つぶそうとするのではなく、

“点に直結する順番で取り組む”

これだけで、受験のラストスパートが大きく変わります。


 今日の行動が、冬期講習の成果を決めます。

無駄をなくし、効率よく、確実に点につながる勉強を進めていきましょう。




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2025年11月24日月曜日

【受験直前】過去問の点数が安定しないときの対処法。やってはいけない勉強3つ

 過去問得点が安定しない問題

 受験が近づくこの時期、

多くの生徒が最も悩むのが「過去問の点数が安定しない」という問題です。


ある日は合格ラインに届くのに、別の日は大きく下回る。

問題との相性かもしれないし、たまたまかもしれない。

しかし“安定しない”という状態は、

そのまま本番につながる大きな不安材料でもあります。


 長年受験生を見てきましたが、

点数が上がらない理由より、

点が“上がった日と下がった日”の差に注目する方が、本番で成功する可能性が高い

ということがわかっています。


 この記事では、過去問の点数が安定しない原因と、

今日からできる改善策、そしてやってはいけない勉強法を明確にお伝えします。



■ ① 点数が安定しない最大の理由は「実力の凸凹」ではなく“戦い方”

 「実力がないから点が安定しないのでは?」

と不安になる生徒は多いですが、実はそうとは限りません。


 点数が安定しない原因の多くは、

“どの問題から解くか” “時間をどう使うか” “どこで踏ん張るか”

という「戦略のブレ」にあります。


 受験生を見ていて最も多いパターンは、

  • 解けそうな問題を追いかけすぎる

  • 時間配分のミスで大問1つ丸ごと落とす

  • 苦手単元に時間を使いすぎる

  • 「点を取りに行く」より「全部解こう」としてしまう


つまり、実力ではなく、戦い方が日によってバラバラなのです。


 入試本番で求められるのは、満点ではありません。

“合格点を安定して取る能力”です。

この視点を持てるかどうかが、点数の安定につながります。



■ ② 点数が安定しない原因は4つに分類できる

 過去問指導をしていると、点数の波が大きい生徒には共通点があります。

それは、失点の理由が「毎回違う」ことです。


 原因を次の4つに分類すると、改善すべきポイントがはっきり見えます。


① 時間配分のミス

・最後の大問が丸ごと解けていない

・解き始めが遅い

・難問に粘りすぎて時間を溶かす


②解く順番のミス

・本来得点源にすべき問題を後回し

・苦手分野を先に解いて消耗

・簡単な問題を飛ばしてしまう


③ 精度の問題(ケアレスミス)

・計算ミス

・問題文の読み落とし

・記述の抜け


④ 単元の穴・知識不足

・毎回同じ大問で落とす

・特定分野の正答率が極端に低い


 点数が不安定な生徒は、

③と④だけでなく、①と②の「戦略要素」が原因になっていることが最も多いです。

 

 つまり、点数の安定には、単なる勉強量ではなく、

“当日の動き方”そのものの見直しが必要なのです。



■ ③ では、点を安定させるためには何をすればいいのか?

 点が不安定な生徒ほど、

過去問を「解きっぱなし」で終わらせてしまっています。


しかし本当に伸びる生徒は、“解いた後の2〜3倍の時間を使って復習する”ほど、

分析に力を入れています。


 まずやるべきはこの3つです。



● 1.最初に“合格点との差”を確認する

 いきなり解き直すのではなく、

「あと何点必要だったか」を見ることが重要。


5点差なら戦略調整で届く可能性が高く、

20点差なら単元の再学習が必要、と見える。



● 2.問題の“捨てどころ”を決める

 すべての問題を解こうとすると点数は安定しません。

特に中学受験・高校受験では、“飛ばす勇気”が合格への必須スキルです。


✔ 時間をかけても正答率が低い問題

✔ 記述で配点が低いのに難易度が高い問題

✔ 苦手分野の最難問


こうした問題は戦略的に飛ばす方が得点が安定します。



● 3.“正答率の高い問題”を確実に取りに行く

 

反対に、

「本来取れたはずの問題」こそ安定のカギです。

・計算

・基礎知識

・標準レベルの文章題

・簡単な記述問題

これらを100%取りに行く意識があるかで、合格可能性が大きく変わります。



■ ④ やってはいけない勉強3つ(成績がぶれる原因)

 過去問の点数が安定しない子が“やりがち”で、

しかし逆効果になってしまう勉強を3つ紹介します。


❶ 苦手単元だけを延々とやり続ける

 苦手分野の克服は大切ですが、冬は時間が限られています。

苦手ばかりをやると、


  • 得点に直結しない

  • 時間が消える

  • 自信が削られる


となり、点数が安定しません。



❷ 過去問を「量」で押し切ろうとする

 1日1年分、毎日解く生徒がいますが、

問題集ではなく「本番想定の訓練」なので、量より質が重要です。


復習が浅いと

→ 同じミスを繰り返し

→ 点が安定しない


という悪循環に入ります。



❸ 得点状況を「感覚」で判断してしまう

 

伸びない生徒ほど、

  • 「今日はたまたま良かった」

  • 「今日はたまたま悪かっただけ」


と感覚で処理してしまう傾向があります。


 成績が安定する子は、
必ずデータで振り返るという習慣があります。

・大問ごとの得点

・正答率

・時間の使い方

・ミスの種類

・苦手単元の偏り


——ここまで見て、初めて改善が始まります。



■ ⑤ 最後に:点数の“安定”は、合格のための最強の武器

 過去問の点数がぶれるのは、実力不足ではありません。

ほんの少しの戦い方の調整で、驚くほど安定します。


 そして点が安定し始めた瞬間、受験生の表情は変わります。

自信がつき、焦りが減り、勉強の質が一気に上がるからです。


過去問は

「点を取る練習」ではなく「戦い方を確立する練習」

です。


 今日からの1つの改善が、あなたの本番の点数を大きく変えてくれます。

焦らず、着実に、自分の“勝ちパターン”を作っていきましょう。



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【模試の判定より大事な“現状の本当の課題”。成績を伸ばす分析方法を解説】

 判定に一喜一憂していませんか?

 この時期になると、多くの生徒が“模試の判定”に一喜一憂します。

A判定なら安心し、C判定なら焦り、D判定やE判定が出ると

「もう無理かもしれない…」と落ち込んでしまうことも珍しくありません。


しかし、長年多くの受験生を見てきた立場からはっきり言えることがあります。

判定そのものよりも、

“どこに課題があるかを正しく分析できているか”の方が、

はるかに合格に直結するということです。


 実際、模試でC判定やD判定だった生徒が、

入試本番でしっかり合格をつかむケースは毎年数多くあります。

それは「判定が低かったから合格できなかった」のではなく、

「判定を見て適切な改善をした」からこその逆転です。


つまり、模試は“結果”に注目するのではなく、

“材料としてどう使うか”がすべてなのです。


以前にも似たような内容を書きましたが、

今の時期は判定が気になって仕方がないと思います。

この記事が、支え、になるようにと考えています。



■ ① 判定より大切なのは「点数の内訳」

 まず知ってほしいのは、

判定はあくまで“偏差値を基にした相対評価”に過ぎないことです。


A判定でも合格ラインギリギリ、

C判定でもあと少しで一気に上がる、というケースはよくあります。

そのため、見るべきは判定ではなく、

科目ごとの得点・設問ごとの出来具合・単元ごとの強弱です。


 例えば、

  • 国語:選択問題は取れているが、記述がすべて部分点

  • 算数:計算はできるが、図形と文章題で大きく落としている

  • 理科:知識はあるが、時間切れで大問1つ丸ごと落としている


こうした “点数の落ち方” が合否を大きく左右します。

判定CをBに上げる生徒は、ここを細かく見て改善していきます。


■ ② 「失点の種類」を分類すると、改善策が明確になる

 成績を伸ばすための分析で最も効果が高い方法は、

失点の原因を4種類に分けることです。


1. 知識不足

→ 暗記の量を増やせば最短で改善できる部分。

2. 解法の理解不足

→ 苦手単元の特定と、基礎からの積み上げが必要。

3. ケアレスミス

→ 訓練で確実に減らせる分野。習慣の問題が大きい。

4. 時間配分ミス

→ 本番にもっとも影響する。“捨てる問題”の判断も必要。


 この4つのどれが多いかで、改善すべき方向が180度変わります。

多くの生徒は「苦手単元を薄く広く勉強してしまう」ため伸び悩みますが、

正しく分類できれば、1〜2週間で点数が劇的に変わることも珍しくありません。



■ ③ 「あと5点」を拾うために最優先すべきポイント

 模試の分析で一番大事なのは、

“合格点との差”の原因を明確にすることです。


具体的には次の3つを確認します。

① どの大問で落としているか

 大問単位で分析すると、苦手の本丸が見えてきます。

例:算数の大問4(図形)だけで−25点など。


② “あと2〜3分あれば解けた問題”はどれか

 時間配分のミスか、解き始めの判断ミスかがわかります。


③ “本来取れる問題”を何点落としたのか

 ケアレスミスは合否を大きく左右します。

入試本番でも「本来取れたはずの点」を確実に取れるかどうかが勝負です。


 この3つを整理すると、

今日からやるべき具体的な行動がはっきり見えるようになります。



■ ④ 点数が伸びる子は「復習の順番」が違う

 模試を受けたあと、伸びる子と伸びない子の最大の差は、

復習の優先順位にあります。


【伸びる子の復習の順番】

  1. 自分の“正答率が高い問題”のミス

  2. 時間配分ミスで落とした問題

  3. 苦手単元の大問

  4. 知識系の穴埋め


【伸びない子の復習の順番】

  1. 苦手単元だけを最初にやる

  2. 量だけこなそうとする

  3. 点数につながりにくい部分に時間をかける


 実は、伸びるためには「解ける問題を絶対に落とさない」ことが先なのです。

これだけで模試の点数は一気に安定します。



■ ⑤ これからの時期、最も伸びるのは「弱点克服×時間配分」の二軸


 11月後半〜12月直前は、入試や冬期講習に向けて学習の密度が上がり、

一年で最も成績が伸びやすい時期です。


 特に伸びる生徒が必ずやっているのは、

  • 苦手単元に絞って深く取り組む

  • 解き切る力より“捨てる判断”を磨く

  • 過去問演習の時間配分を毎回調整する

という3つです。


 「全部をできるようにしないと…」ではなく、

“必要な部分だけ確実に伸ばす”学習へシフトすることで、

この時期は一気に偏差値が動きます。


受験で目指すのは、合格、であり

100点を目指すことではありません!!



■ まとめ:模試は“結果を見て終わり”ではなく、“改善のスタート”

 模試の判定は、受験生と保護者にとって不安や期待が入り混じる重要な情報です。

しかし、判定だけを見ていては本当の意味で成長しません。


成績が伸びる生徒は、

判定ではなく、「点数の落ち方」「失点の種類」「復習の順番」に注目します。


 模試の分析を深く行い、改善点が見えてくると、

これからの勉強が“ただの努力”ではなく、

“合格に直結する努力”に変わります。


 まだまだ逆転は十分可能です。

今日からの1つ1つの行動が、

本番での大きな成果につながります。


今できることに精一杯努力し、

自分を信じて進んでいきましょう!!




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2025年11月7日金曜日

中学受験 そ26 我が家の教育【ボンちゃん勉強しまくる、の巻】

 我が家の息子、ボンちゃんは小6の中学受験生。

母親は塾の経営者でありながら、息子の勉強は基本本人頼み!という

めんどくさがり屋を発揮!!


そろそろ、、、そろそろだよね。

私の出番。

おしえなくちゃダメよね。うん。そろそろ、、、、、


とずーっと言っておりましたが、結局のところ仕事の業務が多すぎて、

息子のことは放置。

最近のゲームのように、放置ポイントならぬ、放置偏差値たまらんかな~、

と本気で思っているワタクシです。


ちょっとした気の緩みから偏差値がた落ち、

周りの猛勉強に取り残されどんどん下がる一方。


でしたが、

9月後半に訪れた大阪天満宮。

それを機に完全復活したボンちゃん。

そこから猛勉強!が続いています。


そして今月。

運動会とテストが重なり、

運動会休む~。テスト優先~。

と。


運動会1週間前には、運動会の練習が多く、週1登校しかせず。

本人が決めたことですので、母は何も言わず。

クラスの子も同じ理由で複数名欠席でした。


その間、ひたすら勉強。

気合を入れまくって受けた模試は、まさかの時間切れと計算ミスの波に溺れ、

さらに悪くなり・・・・・。


ひょえ~、です。

何がひょえ~、かと申しますと、

ボンちゃんのメンタルが崩れていないかどうかが心配すぎて、

母としてどう声掛けしたらよいものか、、、、、

悩みますよねぇ。


まぁ、気にしなさんな。

そんなこともあるよねー。

偏差値はもう気にしなくてもいいよー。


、、、、、生徒には声掛けできるのに、

息子にはこんなことくらいしか言えませんでした。

心より反省しております。


ボンちゃん。

うん。わかったー。


試験直後は、簡単やったしできた感あるわー、と

最近の絶不調を脱したかのような雰囲気でしたので、

心の中は複雑でしょうが、

ミスをなくせば大丈夫。本人の中で、これはいける!

と手ごたえを感じていたようです。

そこまでひどい落ち込みはありませんでした。

母だけが息子のメンタル考えすぎてドキドキでした。


ですが、

ボンちゃん、いっとき勉強を休んだため、間に合わないと考え

希望していた学校の受験はせず、自分で新たな志望校を決めました。


今はそこに向かって集中しております。


もう一度苦手分野をひとさらいし、

暗記分野を少しずつ進めているようです。

週末には過去問に取り組み、時間切れにならないよう練習していました。

勉強に取組む時間が少しずつ長くなり、

集中力も増してきたような気がします。


母としては、もう少し休憩してほしいところではありますが、、、

本人の気のすむまで、勉強させてあげられればと思っております。


11月後半くらいからは1週間に一度、

息子の進捗の確認を行い、ほんの少しアドバイスをする予定。

最後の2カ月は、勉強に付き添おうと考えていますよ。

今回だけはホントのホントに付き添います😁



さぁ、だんだんと本番が近づいてきましたね。

来月からは前受校受験が開始されます。

体調を整え、リラックスして受験日を迎えてくれれば、と思っています。


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2025年11月6日木曜日

受験で緊張してしまう人へ|教育者が教える“本番で力を出す心の整え方”

 

緊張して当たり前

11月に入り、大学受験の公募推薦や面接試験が続く季節になりました。

この時期は、

多くの受験生が

「緊張して頭が真っ白になりそう」「今までの努力を出し切れるか不安」と口にします。



でも、そんな気持ちになるのは当たり前のことです。

それは、あなたが本気で努力してきた証

大切なのは、“緊張しないようにする”ことではなく、

“緊張とうまく付き合う”ことです。



今日は、教育者として多くの受験生を見送ってきた立場から、

受験本番で力を出すための心の整え方をお伝えします。



なぜ人は本番で緊張してしまうのか

人が緊張するのは、脳が「ここ一番」と感じているからです。


緊張すると心拍数が上がり、

手に汗をかくのは、身体が“準備モード”に入っている証拠。

つまり、緊張は「集中力を高めるためのサイン」なのです。


ただし、そのエネルギーが“焦り”に変わってしまうと、実力を発揮しづらくなります。

「失敗したらどうしよう」「合格できなかったら…」と

“結果”ばかりに意識が向くと、頭が真っ白になってしまうのです。


だからこそ、意識を「うまくやろう」ではなく、

「いつも通りやろう」に切り替えることが大切です。


緊張は敵ではなく、むしろあなたの頑張りを支える味方なのです。



“緊張を味方に変える”3つのステップ

① 呼吸を整える ― 3秒吸って6秒吐く

緊張すると呼吸が浅くなり、酸素が足りずに集中力が落ちます。

そんなときは、

3秒吸って6秒かけてゆっくり吐く呼吸を3回繰り返してみてください。


それだけで、自律神経が整い、心がスッと落ち着いてきます。

試験前や面接の直前に、ほんの数秒でもできる簡単なリセット方法です。



② 自分の“成功体験”を思い出す

これまでに努力して成し遂げたことを思い出してみましょう。

模試での自己ベスト、苦手科目を克服した瞬間、あの日の頑張り。


それらの経験が、今のあなたを支えています。

「これまでだって、やり抜いてきたじゃないか」と自分を励ますだけで、

不思議と自信が戻ってきます。



③ 「今、やること」に集中する

本番では「失敗したくない」という思いが強いほど、力が入りすぎてしまいます。


そんなときこそ、「目の前の1問」「この1分」に意識を集中させてください。

先のことを考えすぎず、

「今できること」に集中することで、思考がクリアになり、

自然と実力が発揮されます。



教育現場で実際に効果があった“声かけ”

受験前の生徒に、私が伝えること。

それは、


「緊張しているということは、それだけ本気で頑張ってきた証拠。」

そう伝えると、少しホッとした表情に変わる生徒が多いのです。


面接前にはこんな言葉をかけます。

「面接官は“完璧な答え”を求めているわけじゃない。

あなた自身の言葉を聞きたいだけだよ。

無理にカッコいい風に演じなくてもOK!!」


この一言で、肩の力が抜けて自然に話せるようになった生徒を、何人も見てきました。


本番で必要なのは、完璧を目指すことではなく、

自分らしさを出せる心の余裕です。


焦らず、ありのままの自分を信じることが、最大の強さになります。



前日・当日にできる“心の整え方”チェックリスト


  • 睡眠はしっかりとる(夜更かしは禁物)

  • 朝食はいつも通り。新しい食べ物は避ける

  • 会場に着いたら、まずは深呼吸を3回

  • 「ここまで頑張ってきた自分」を静かに振り返る

  • 「大丈夫。これまでやってきたことを出せばいい」と心の中でつぶやく


こうした“いつも通り”の行動が、心を安定させます。

特別なことをしようとせず、普段のリズムを守ることこそが、最高の準備なのです。


自分を信じる力が“最高の結果”を引き出す

緊張するのは、あなたが真剣に努力してきた証です。

完璧に落ち着く必要なんてありません。

少しの緊張は、あなたの集中力を高める味方です。


深呼吸をし、これまでの努力を思い出し、目の前の1問に集中する。

その積み重ねが、あなたの持つ力を最大限に引き出します。


教育者として感じるのは、

「最後に勝つのは、自分を信じ切れる人」だということ。

どうか本番の日、これまで努力してきた自分を信じてください。


その信じる気持ちこそが、あなたの“本当の強さ”です。

そしてその強さは、きっと素晴らしい結果へとつながっていきます。


少しでもこの記事がお役に立てれば、、、と思っております。


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残り2カ月で伸びる中3生の共通点 ― 今からでも成績が変わる“3つの習慣”

残り2カ月、焦っていませんか? 高校入試が近づき、いよいよ本格的な追い込みの時期に入りました。 この頃になると、多くの中3生が「もう間に合わないのでは…」と焦りを感じ始めます。 しかし、長年受験指導をしてきた立場からはっきり言えることがあります。 残り2カ月という期間は、決して...